つづきをどうぞ
つづき㉙
応えをもらえぬまま一週間が過ぎ、あなたの誕生日を迎える。
誕生日の前日の夜遅く、わたしはあなたに向けメッセージを送る。
「この一年幸せでしたか?圭さんの大切な節目の年に再会出来た上に、二十年前あんなに好きで憧れていた圭さんの傍にいられることを心から嬉しく、幸せなことだと思っています。
圭さんが幸せを感じる時間や場所に少しでも多くわたしがいられたら凄く幸せ。
お誕生日まで残り五時間、楽しい時間が過ごせます様に。圭さん大好き。」
わたしの特別な想いを乗せたメッセージは読まれることなくそこにある。
哀しみの中、お祝いのメッセージを午前零時丁度に送る。
「お誕生日おめでとう。
これから先の未来に沢山の喜びや幸せが訪れますように。
そしてその中にわたしが多くいられますように。
今日と言う日はわたしにとって1番大切な日。世界で一番最初に圭さんにおめでとうって伝えられたかな?」
スマホを握りしめメッセージが届くのを待ちわびたわたしの元へあなたからの返信が届いたのは午前一時過ぎ、
「笑ちゃんありがとう。
勿論、誰より先にメッセージもらったよ。
二十年前から好きだったかは別にして笑ちゃんに再会出来て嬉しいよ。
ありがとう。」
わたしにとって一番大切なこの日は不本意な形で終わる。
逢えない二人を繋ぐものはお互いを想う気持ち。
だからこそわたしは心の声を言葉にしてあなたに伝える。
けれど、お酒の入ったあなたにわたしの想いは届かない。
わたしはあなたの心を知りたい。
逢えない今、あなたが何を考え、想っているのかを。
わたしは、あなたの愛を、この目で、肌で感じたい。
益々、わたしはあなたに逢うと言うことに固執して行く。
やっとのことで月末に逢う約束を取り付けたわたし。
次の約束は三週間後、平日の夜。