早速つづきをどうぞ。






                 つづき㉑


翌朝、あなたは露天風呂から望む朝日の写真を送ってくる。


まるで、昨夜のことなど何もなかったかのように。


けれど、一度あなたの口から零れ出た言葉はじわじわとわたしを苦しめて行く。




この頃からあなたとの毎日の会話にも変化が訪れる。




毎朝、毎晩それこそ寸暇を惜しむ勢いで送られて来たあなたからのメッセージは遅れがちになりわたしの不安はどんどん膨らんで行く。




二人の関係に安定を見たあなたと不安を覚えるわたし。少しずつ二人の想いにする違いが生まれて行く。




当初の勢いに呑まれたわたしは今でもそれを期待する。


毎朝、毎晩好きだ、愛してると囁いて欲しい。


おはように始まりおやすみで1日を終えたい。


あなたはそうしてくれたからわたしは毎晩起きて待っていた。





わたしはかなり無理をしていた。





無理をすることすら愛情だと信じて疑わずいたのだから。




そして、あなたにも同じものを求め続けた。




初めからなかったものならわたしだってここまで求めたりはしなかった。



けれど、あなたは自分から好きだと告げ、逢いたいとわたしを求めてくれた。




手にしていた愛が少しずつ目減りして行くのを認めたくなくてわたしはどんどん空回りをして行く。





哀しいことにあなたはますます公私共に忙しくなって行き、わたしとの約束も確実なものではなくなって行く。


元々、忙しい人ではあった。きっとあなた自身はそうは変わっていないのかも知れない。



けれど、不安に駆られ視野の狭くなったわたしには、全てがあなたの気持ちの変化としてしか捉えることが出来なくなって行く。