おはようございます😊

つづきをどうぞ。







                        つづき⑭




「シンデレラをお家に帰してあげないと。」



別れの時がやって来た。



辛くも哀しくもない。



わたしは愛で満たされている。



これから帰る場所は愛とは遠い場所。



今、あなたとわたしがいる場所こそが真実の場所。




あなたとわたしは仮の場所へと帰るだけ。





静かに眠るだけの場所へ。





あなたの愛に守られながらわたしは家路に就く。





ふたりの蜜月はその後も続いて行く。





次の約束も一週間後。



  



その日、あなたはふたりが再会した場所にいた仲間たちとのテニスの予定が入っている。


テニスの後、いつもの焼肉店での食事の予定が入っていたが、それはわたしに逢うためにキャンセルしてくれている。


「テニスもキャンセルしてもいいのに」とあなたは言ってくれたけれど、

「圭さんの大好きなことを犠牲にして欲しくない」とのわたしの言葉に従ってくれた。



球技全般が得意ではないわたしは、あなたが練習を終える時間に合わせ電車を三回も乗り継ぎはるばる逢いに行く。


本来電車は苦手とするわたしだったけれどそんなことは言ってはいられない。




今のわたしは愛の力で何だって出来る。





テニスを終え待ち合わせの駅まで車で来てくれたあなたは、わたしの姿を認めるとわざわざ車から降りて助手席側に回り、ドアを開けわたしを迎え入れる。


わたしが乗り込んだのを確認すると優しい笑顔を見せ、静かにドアを閉める。


こう言うことを照れもなくスマートに出来るあなたに胸がドキドキする。





幾つになってもヒロインのように扱ってくれるあなた。




遅めのランチをとった後、ふたりは愛を確かめ合う。




激しく強くそして優しく。