今年に入ってから父が亡くなりました。

私が25歳まで一緒に生活していた父です。
県外に住んでいたので、車で3時間かかるけど、年に3回は会っていました。
もちろん確執など一切ない普通の親子です。

なのに涙が一切出ませんでした。

父は健康に生まれ、青春を謳歌し、勉強し、仕事も持ち、趣味も多彩でした。結婚し、二人子供ができ、孫が4人いました。(うちの娘も入れて)

一通りの幸せを経験し、79歳まで生きてくれた父に私は心残りはありませんでした。

『人は生まれた瞬間から死に向かって生きている。』
『生まれた人には必ず死がやって来る。』
『人生は生きた長さではなく、どれだけ込めたか。』

こういった言葉はよく聞く言葉ですが、10代の娘の死に直面した時には、どうしても納得できませんでした。

高校生活、大学、成人式、恋愛、結婚、まだ何もやっていない事、親としてそれを見れなかった事が、心残りで一層辛さが増し、いろんなタイミングで精神的にやられます。
どうしていないの?なんでうちの子なの?


娘の死と父の死。

同じく一人の人間の死なのに、こんなに違うのか?…と思う程全く違うものでした。

娘の死を経験する前は、人の死に弱く、親戚の葬儀では100%涙が出ました。なのに今回は父を想っても泣くことはありませんでした。

父は私が娘を亡くしたばかりに、亡くなっても泣いてさえもらえず、申し訳ない気持ちです。


体は無くなっても魂は存在するというスピリチュアルに助けられ今の私があるので、娘の死を受け入れた今は父の死はとても自然な事としか思えなくなったのでしょう。

死に対して前とは違った考えを持つようになったので、これから葬儀の席で泣くことはないんじゃないか?…とさえ思ってしまいます。

父の死は娘があの世で一人じゃなくなる、不謹慎ですが、少し安堵しました。
お葬式の時も、焼香しながら「娘と仲良くしてね。」と父に言っていました。



死は生きてる人全てにいつかはやって来る。

悲しい事じゃない。


たぶん、絶対、きっとまた会える。

娘にも、父にも。