ベートーヴェンの《エリーゼのために》は

小学三年生の時に弾けるようになった。


当日は

クラシックに興味があった訳じゃないけど

なんとなくピアノの先生が薦めてくれたから

練習した。

エリーゼってなに?すら疑問に思わず

ただ弾いていた。



♪〜♪〜 

ただ永遠と音楽室に合唱曲が流れている。


ん…

どれがいいのかなぁ…

聴いたことのある曲もあれば知らない曲もある。

みんな少しダルそうに、静かに聴いている。


梨香もキティちゃんのシャーペンを顎にツンツンしながら聴いている。

席が近いから梨香の細かい動きが目に入る。


近い席の人のちょっとした動きって

なんか見てしまう…

私も見られてるかなぁとたまに警戒するけど

人はそんなに他人の事なんて気にしてないよね。


私も少しダルくなってきた。

でも、ちょっとイケてるグループの子みたいに

足を組んだり髪をクルクル弄ぶ事は

私にはできない…


周りの目が怖いから。


そんなに気にされる存在じゃないはずなのに…


合唱コンクールか…


クラス一丸となって

青春とかするのかな…


何も期待感のない文化祭をボーっと頭の中で

想像して

我がクラスの曲が決定したようだ。