【解体済】AWランド
【解体済】AWランド
兵庫県にかつてあった犬をテーマにしたテーマパークの廃墟です。ペットブームということで日本全国にこのような形態のテーマパークが多数出来ましたが、このような運命となってしまった物件もいくつかあります。このテーマパークは2001年に開業。80種もの犬を350匹揃える比較的大きなパークでした。しかし客足が減少し2006年には名称変更を行いテコ入れするもその後数年で閉園してしまいました。
ゲートを入ると朽ち果てたベンチがお出迎え。
ゲートに建物が併設されておりますが、かなり荒らされておりました。
ゲートに併設されたスペースは事務所関係のようです。
撤退はしているようですが、備品もかなり残ったままとなっていました。
空間は広いですが、その割に備品が少なく物寂しさを感じますね。
廊下へ。
授業中となったプレートの部屋。研修室でしょうか。
内部は何も残っていませんでした。
女子更衣室。
ロッカーなども残っていません。
男子更衣室。開けっ放しで着替える男性従業員がいて女性従業員からクレームが出てたのかななんて想像してしまいます。
こちらもロッカーなどもありません。
それでは下へ降りて敷地内へ向かいましょう。
こういったテーマパークは広大な敷地が必要なことに加えて騒音問題や臭いの問題も考えられるため、地方に建てられる傾向がありますが、この物件も山の中にあり、駐車場や正面ゲートは高い位置にあり、長いエスカレーターを下って広場へ行かねばなりません。山を切り崩し、このような物件を建てたわけですね。
この物件の見所でもあると思う長いエスカレーター。ぜひ現役時に来てみたかったですが、知ったのは廃業後で、こんな所にもこんな場所があったのかと思ってしまいました。
長いエスカレーターは当然動いておらず、歩いて降ります。営業時は乗っての昇降時間は1分20秒もかかる長さがありました。
エスカレーター昇降口。帰りはここから帰れます。
いくつか建物がありますがことごとくガラスが割られており、廃業してからの年月を感じました。
破壊された券売機が鎮座するのはシアタールーム。
シアターとは言っても映画ではなく犬たちがサーカスを行うショーが見られたという施設。1日に3,4回行われていたようで、当時はそれを目当てで来る方も多かったのではないでしょうか。
アスファルトの間から草が伸び放題の夏に探索。余計に荒廃感が目立ちますね。
インフォメーションセンターの建物がありました。
ベビーカーなどの貸し出しもしていたんですね。
内部です。
園内は日差しを遮る所が無いのでこういった日を防げる場所がいくつかありました。
建物の並ぶ園内。
標識が植物に埋もれつつありました。
犬のシルエットの看板が色褪せてしまっています。
こちらの建物は何でしょうか。
ペットの犬の毛をカットしてくれる美容室だったようですが、中は何もありません。末期は営業していなかったのかもしれませんね。
緑のテントの建物が並びます。
何の建物でしょうか。
柵があり、柵の中へ手を入れないよう注意書きがあります。
どうやらこちらで犬の展示をしていたようです。
夜には若者も溜まるのか、落書きやガラスの破損も目立ちました。
スタッフが苦労しながら犬と付き合い、様々な取り決めをしていたのがうかがえます。
裏はこのようになっていました。
開けっ放し厳禁。
表は裏より植物が伸び放題となっています。
建物に説明などが付いておりませんのでどんな感じだったのかちょっと想像が出来ません。
建物前のフェンス部分に3,4匹の犬がおり、そこにプレートを付けてあったそうです。草が伸びてしまっていますが、現役時代の写真を見ると違う様相に驚きました。こちらで沢山の種類の犬たちを見ることが出来たわけですね。
檻から出された犬と触れ合えるコーナーもありました。
展示されていた犬たちはすべて引き取られたそうですが、ゲージが空になってこのように草ボウボウになった園内を見ると哀愁感を感じます。
少し広めのアスファルトを敷かれた場所がありました。作業車でも止めていたのでしょうか。
犬の競馬場のような施設もありました。
スタジアムのように沢山のベンチが並びます。
犬を飼えない家族でも楽めそうですね。
ここでは6匹の犬によるレースを開催していました。ラブラドール・レトリバー、イングリッシュ・コッカースパニエル、アイリッシュ・セッターなどが100mコースを疾走し、観客はレースの結果を予想し、予想が当たると、特大ぬいぐるみがもらえる抽選会に参加できるというものでした。
こういう場所は貴重ですが、あまりも居住地区から離れていたのも閉園の要因かも知れません。
開業から閉園まで10年も無かったのがそれを物語っているようにも思います。
踏切があります。園内には小さな周遊鉄道もありました。
植物に埋もれつつある踏切。
植物が伸び放題の所には芝生広場があり、ドッグランなどもあったそうです。
雑草広場と化した芝生広場。
休憩所もあります。
リードを外して思い切り愛犬をのびのびとさせに来ていた愛犬家も多かったのではないでしょうか。
広場には7mもある時計がありました。
時間になると時計の楽器を持った犬たちがオルゴールを奏でたそうです。
人が管理しなくなると建物類は凄い勢いで荒廃していきます。撮影時でも廃業からはそこまで経っていないのにも関わらず、ここまでなってしまうものなのですね。
埋もれている線路を辿っています。
一周5分ほどの小規模なものですが気分は廃線探訪。
まもなく苔むした車両が現れました。
閉園してから全く動いていないのでしょう。
先頭車両には水が溜まってしまっていました。
まだ閉園時は新しかったので、欲しがったテーマパークもあったように思うのですが・・・
車庫も無く、ずっと駅に停泊したままとなっています。
駅には沢山ベンチが集められていました。
乗車賃はは300円。
時計が付いたかわいらしい外観の駅舎です。
入口は無残にガラスが割られていました。
内部には大きな機械のみ。
グッズコーナーか何かだったのでしょうか。
こちらはレストランですね。
前に来られた方に芸術家がいらっしゃったようです。
結構大変だと思うのですが、複数人でつくったのでしょうかね。
和食洋食だけでなく、イタリアンなどもあり、メニューは豊富だったようです。
面影の残る店内。
犬用もあるのが流石。
レジの機器類もそのままでした。
当時は家族連れなどでいっぱいだったであろう店内。
今は解体され、遺構もあまり残っておりません。
厨房の規模も結構なものです。
鍋などはあまり残っていないようですね。
天井裏の配線などが抜かれているようなので、金属盗の被害に遭い厨房機器も無くなっているものもあるのかもしれません。
外へ出てきました。
エスカレーター横には階段があり、さらにその横はベビーカーなどが通れるスロープがありましたがご覧の通りの状態です。
通全エスカレーターも動かずどちらにせよ階段なので、こちらの階段から上に上がって帰ろうと思います。
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