【解体済】Fカントリークラブ | 廃墟WonderAround

【解体済】Fカントリークラブ

    【解体済】Fカントリークラブ

 

三重県にあったゴルフ場跡です。借地契約でトラブル後強制執行を受け、そのまま営業が再開することもなく荒れ果てました。営業中止中の際も何とか土地活用を試みようとイベントを開催したりと動きはあったようですが、結局現在は建物も解体され太陽光パネルが建っています。

 

ゴルフ場は山間部にあり、車で行くのが当たり前。そんな中雑草の伸び切て荒れたアスファルトを徒歩で登っていくのは普段引きこもって生活をしているタイプの人間には100年分の運動をしたと感じさせるほどでした。

見えてきたのは立派なクラブハウス。ゴルフというのは会社の重役など地位の高い人がやっているイメージというのが日本では強く、その為かクラブハウスは立派なところが多いのが特徴。その分利用料も高いですね。

かなり立派な造りで、いきなり営業停止するまではかなりの会員がいたはず。

それもこの有様。営業停止後も再開に向けて動きがあったようですが、コースの芝も管理を少し怠るとすぐに自然に帰り、再開するにもかなりの金額が掛かります。ましてはクラブハウスもここまで荒らされてしまっては、新規で開業するくらいの金額は掛かるでしょう。

吹き抜けの立派な建物。

結局会員権などはどうなったのでしょうか。

喫茶店なども併設され、利用には服装など高級ホテル相当のマナーなどがあります。

バブルが崩壊してからこのようなレジャー産業は衰退し、会員権の価値も下がり、会員数も減少しておりどこも経営が苦しいのか廃業するところも増えています。

かつては会社の経営者など位の高い人々で賑わっていた場所でもこのようになってしまうこともあるわけです。

フロント内部です。

当時はかなり賑やかで敷地駐車場には高級セダンや外国車が並び、華やかだったのではないでしょうか。

この物件が営業停止したのは2009年の事。その8年後、経営していた企業は破産してしまいました。

当時働いていた従業員への補償、会員への補償、裁判費用などがかかり、その間営業再開も見込めず持たなかったのでしょう。

広大な敷地を維持するわけですからかなりの従業員もいたのではないかと思われます。

個人情報満載の資料もそのままのようでした。

探索時は営業停止してから5年以上は経過していました。たった5年ですがされど5年。ここまで荒廃してしまうのもなんですね。

たくさん並べられた消火器。

立派な玄関です。

赤じゅうたんのロッカールーム。

物凄い数のロッカーがありますね。

再開には莫大な金額が掛かるのが予想されるとはいえ、解体してしまったには非常に勿体ない建造物です。

土産物屋なども並びます。

それでは2階へ。

階段も真っ暗ですが立派な造り。

キャスター付きの椅子がありました。2階はゆっくりくつろげる施設があります。

壁などに飾ってある調度品も凝っていますね。

ガラスケースにはトロフィーが並びます。大会も頻繁に行われていたのかもしれません。

奥はレストランでした。

立派な照明。背もたれの高い椅子。これだけで高級感を感じさせられます。

ネットで誰か食事の写真を上げていないかと探しましたが軽く探しただけでは天津飯を食べている方がいらっしゃったくらいでした。

昼になるとコースに散りじりになっていた人が一気にこのクラブハウスに集結するため、その分のキャパも考えられた広さとなっているのでしょう。

広い空間にソファ。

談話をするのにぴったりな空間です。

ガラス張りの開放的な室内。

景色を楽しんだりするためのスペースも確保。当時は青々とした広大なコースが一望できたと思われますが、この時は見えるのは私の背より伸びた大草原のみ。

今でも人の笑い声が聞こえてきそうな空間です。

備品類がそのままで、営業停止当初は営業再開に意欲的で、また誰もがまたトラブル解決後は何事もなく営業が再開されると思っていたのではないでしょうか。

それくらい正面玄関は荒らされていましたが、内部は当時の面影を十分に感じることが出来たのです。

都市部であればすぐにでも買い手が付きそうな建物ですね。

最後はどれだけ荒れていたのか分かりませんが、もう既にこの状態で地元では廃墟として有名であったのかも知れません。

倉庫には大量の椅子が置かれていました。

レストランの厨房機器。ここまで引き出されていることは持ち去ろうとした者がいたのかもしれませんね。

厨房です。

レストランの規模相応の巨大な厨房。

厨房の備品などもそのままです。

メニューなどは残っておりませんでしたのでどんなメニューのラインナップだったか気になりますね。

お腹が空きました。

先ほどの総合カウンターのようなところに戻ってきました。

内部には古びたパソコン。

カウンター上にはなぜかウイスキーの瓶が。

このカウンターより厨房に行けるので、ここはレストランの会計などを行うところだったようですね。

お手洗い。天井板が剥がされ、蛇口が外され、明らかに金属類の盗難に遭っています。

赤じゅうたんの部屋。

部屋の端は雨漏りが始まっていました。使われなくなった建造物の劣化は非常に早いのです。

こじんまりとしていますが、内装も金がかかっています。

天井の壁紙が剥がれた室内。

のどかな景色の広がる大変環境の良い場所で、当時は人気も高かったのではないかと思います。

大きな部屋がありました。こちらがミーティングルームでしょうか。

会員に対する説明会も開かざるを得なくなったこの施設。恐らくそれらもこの場で開かれたのではないでしょうか。

コースの大半がこの施設は共有地となっていました。その為、土地明け渡しの裁判で敗訴したことからコースが使用できなくなり、営業が出来なくなってしまったのが営業停止の要因です。コースが使えなければ当然営業は出来ません。その為、収入源もなくなり破産したというわけです。

下へ降ります。

この施設には浴場があります。

運動後の汗を流すのに用意されている浴場です。朝から夜までずっと居れますね。

しかも温泉を汲み上げていたようです。

脱衣スペース。

室内は照明が無いと暗いですね。

木々が見える自然を生かした浴場。

ここの蛇口などは外されていました。

そろそろ建物を出ます。

これからはゴルフ人口も減少し、その為少しでも客を呼び込もうということでプレー単価を下げて悪循環に陥って閉鎖するところが増えています。これからはこういうところも厳しい状況が続いていくのでしょうね。

建物を出ました。

この草原がかつてのコースです。

途中に大きな車庫がありました。

ここもガラスが豪快に割られていました。

ここはコースの設備管理などを担っていた部署のようです。

こちらも室内には備品がたくさん残されていました。

事務所内部。

こちらにもたくさんの方が働いていたんでしょうね。

着替え室。

車庫には沢山の車両が残存。

真っ先に売られてしまいそうな機材類もそのままで、本当に再開する気持ちはあったのかもしれませんね。

車両もかなりの台数がありました。

普段見られないような車両も沢山ありました。

年式は古いですが、構内車なので距離を走るわけでもなく最後まで現役でい続けました。

ゴルフカートもありました。

巡回用の軽トラもかなりの台数です。

破産の際にはすべて売却されてしまったんでしょうね。

車両へ給油する施設も併設されていました。

他にも併設する施設がありましたが、それは他の機会にでも掲載しようと思います。

 

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