個人は憧れます。音楽と共に一緒に在って、身体にしみついて始終音楽のことばかりを考えて生きておられる人たちを。


そのような生き方をされた飯守泰次郎先生が先般お亡くなりになりました。

ワーグナーの音楽を知り尽くした大切な巨匠を失い今更ながらに痛感しております。






改めてYouTubeにある解説などを拝見して、あゝなんて博識で音楽で満ち満ちた方なんだろうかと感嘆するばかりです。

個人はそれほど意識して聞いてはいませんが、喪失感は半端なく日本人のたれが飯守先生のようにあのワーグナーの壮大で難解な音楽を深く理解し愛され我々に提供できるでしょう。


当たり前のように存在された方の突然の訃報は驚きと哀しみとでぐちゃぐちゃになります。


僅かですが、飯守泰次郎先生といえば個人は東京シティ•フィルとのチャイコフスキー交響曲全集が想起されます。


申し訳ございませんがプレミア価格でべらぼうになっていますがご紹介のため失礼致します。


音質は平板なれどところどころ意欲的で驚く瞬間があります。2、4、5番あたりはそれが感じられて良かったです。オーケストラのミスも散見されますが仕方がありません。それ以上に意欲を買いたいと思います。


上部のCDを購入してから幾星霜、ご存在だけを意識しながら、あゝお元気でいらっしゃるのだなあ、真の実力者だなと思いを馳せていただけでついぞそれほどご縁がございませんでしたが、80代から(年齢すら意識しませんでした。白髪に対して立ち居振る舞いは全く老いを感じる要素など全くありませんでした)の更なる音楽の展開が考えられる指揮者でしたが残念でなりません。合掌