ブルックナー巡礼、受容……。ながら聞きですが、今2番を集中して聞いています。
0、2、6番は……鬼門ですかね、個人は今ひとつ熱心になれず避けている曲ですがここにきてこの3曲も避けてはならない魅力、一蹴できない魅力を持っているのは当然でぼちぼちでもよいから聞き直していこうと思い立った次第でございます。
いずれも冒頭から渋い旋律ー決して親しみやすいというわけではありませんがーに引き込まれれますがその後がなにやら難しい、何度聞いても心中理解できない、よしまた聞いてみようという親しみやすさや愛想の良さが感じられない(ブルックナーの交響曲に関しては愛想の良さを感じませんが)ので、他の交響曲に触手が伸びるのは仕方がないことかもしれません。
その拙いブルックナーの交響曲受容の中で2番は、なんとなく聞いていかなくてはならないと感じYouTubeで幾つかの演奏に触れました。
カラヤンは2番を演奏会で取り上げてなかった、常に意識されてなかってあろうと思われる作品でも関わらず、オーケストラのこなれた感じ、響き方がこの当時のベルリン•フィルの素晴らしいアンサンブルと相俟って相当な完成度と説得力がひしひしと感じられて圧倒されました。
ショルティさんも大変すぐれた演奏だと思います。ファーストチョイスにされてもよいと思いますが、人によっては録音、音色がブルックナーらしくない、明るすぎて軽やかで曲と合致していないのではないかとなぞとおっしゃる方があろうかかと存じますが、録音ではそのようなことは重要になってきますので看過できません。個人はそこまで気にはなりません。
ヨッフムさんは意外でした。意外にもカラヤンよりも明るく重くならずドレスデン•シュターツカペレの上手さとワーグナーが「魔法の竪琴」とかつて評したことをつくづく感じながら聞きました。
以前から好事家の方々から録音が……と難色を示されしヨッフムさん、ドレスデン•シュターツカペレのブルックナー全集ですが個人はYouTubeで十分だと思われますがタワーレコードさんが独自にハイブリッドSACDで発売されていて高音質化されていますのでこちらもご参考までに失礼します。
珍しい小澤さんの2番。きっちりした感じでしょうか。どこか辿々しくなるような、楽譜を見ながら演奏している(小澤さんは基本暗譜ですが)ような感じがする箇所がしますが、駄目ということはありません。
第4楽章でどなたが演奏されてもアンサンブルが崩壊するような箇所がありますが崩壊しそうでしなかったような瞬間があり、おお! と感心しました。
その他YouTubeでは多数あります。
スクロヴァチェフスキさん、朝比奈隆先生など以前CDで聞いた分を再度近々聞いてみます。