シノーポリさんのチャイコフスキーの《悲愴》交響曲が聞きたくて、ついつい……Amazonで購入させて貰いました。


Yahooオークションで2戦2敗……4000円近くまでがんばりましたがSACDでもありませんし、そこまで執着しなくてもと自分に言い聞かせて諦めました。

ちょいと前の話でございますが、当時Amazonにも欠品中 ー廃盤になって久しいですー で左様に人気がありしか、と少し驚きましたが漸くAmazonにも中古ながら在庫があり極めて良心的な値段で取り扱っていましたので飛びつきました次第であります。



今、少しだけ値上がりしています。


実家に置いてきていますから手元になく、またYouTubeにもないはず⁉︎ と思いCDに手を出してあの時の感動を!! 望外の素晴らしい出来栄えと感じた悦びを味わいたいと早速聞きましたが……第1楽章は意外にも(初めて聞いてから20年近く経た今)アンサンブルが整っていないようで澱む部分、それは指揮者とオーケストラとの音楽性の相違が感じられて疑問に思う箇所が沢山あっていただけないような感じが正直致しました。

第2楽章以降は安定しており、フィナーレなどは感情移入せずにサラリと終わり、客観的に分析したような音楽がまた良さを実感しました。

久方振りに聞いた第1楽章のこのシノーポリさんとフィルハーモニア管の噛み合わない何かが耳にこびりついて個人はこの頃(′89年の録音でそれから数年してからフィルハーモニア管弦楽団とは疎遠になったようです)から少しずつ距離があったのではないかと推測するに至ったのでございます。


一方で《ロミオとジュリエット》は大変素晴らしい出来栄え、ストレートな表現に聞き応えがあり充実しているなぁと余韻に浸りました。


あの個人の感激はなんだったのか。あるいは初期盤との音質が違うのか(実家にございますのが初期盤、今回購入したのは追悼盤として再発されたCDです)……疑問だらけになってしまいました。


実に15年振りくらいに聞いたのではないでしょうか。

心中ではいいな、素晴らしかったと思い浮かべては実際には滅多に聞かないというCDは山のようにございます。


さて、シノーポリさんの芸風でしたら《マンフレッド》交響曲、2、3番の交響曲、オペラなどが合っているように思いますし、ドレスデンとの録音だったら……と今となりましては空想の域を出ない話……でございます。


個人が過去に気になっていたCDを取り上げていくのも良いですが、皆さんされていることですから斬新さはないですかね。