ほう、こはまことに興味深い。水戸中納言家のアニメがあるとは知らなんだ。

珍しいのう……。



初めて知りました。

子どもの頃に知っていれば夢中になって拝見したことでしょう。









個人が拝見した分を添付しています。

時代劇時代劇している……ということはなく、台詞の言い回しなどは全く当世風で一部時代劇風なところもあり、またストーリーもコミカルで実写版のように悪いことをする輩の演出も巧みで(実写でも)あるあると思わせるところも多々あって見応えがあり、微笑ましいアニメだと思います。


当然のように実写版を知って、アニメの水戸中納言家を拝見しますと……水戸中納言の出番が僅かで助さん•格さん、捨丸と犬の鈍兵衛が圧倒的に活躍しているように感じます。

風車の弥七が居てもよさそうですが、それは捨丸•鈍兵衛が担っており、助さん•格さんも実写版以上に動いて多才(実写が劣っているということではありません)のようです。


アニメならではの演出が多々あり、実写版からすればやり過ぎではないかと思われましたが、何話か見始めましたら慣れてきました。


特に助さん•格さんのビジュアルも町人風ではなく、見始めた当初違和感を感じました。


また、アニメ特有の必殺技があり、

格さんが中納言家から白い襷を受け取り、パワーアップする

助さんのヤットーの技

捨丸、鈍兵衛の存在……

アニメでないと楽しめない場面があり微笑ましいです。

微笑ましいといえば、捨丸と鈍兵衛のやりとりも漫才みたいに笑いを誘う場面が多々あって魅力があります。


30分に盛りだくさんの内容、助けられる側の奥深い描写がもっとあればと思いながら時間の都合があるから仕方ないと。


お子さん向けでほっこりしました。

余談ですが音楽は羽田健太郎先生がご担当で驚きました。



さて、もう1つ、こちらは打って変わって、実に本格的、「ファミリー劇場」で知った石ノ森章太郎先生の「佐武 と市捕物控」について所感を書きます。







初めて拝見した時、なんと渋い、これぞ時代劇!!

といわんばかりの雰囲気、いい回し……。

味わい深いアニメです。このような渋いアニメがあったのかと。感慨深くなります。モノクロ映像が余計に味を深くしているようです。


どなたかがこの作品をして石ノ森章太郎先生は天才だと称賛されていましたが全く同感です。


小林昭二さんのナレーション、山下毅雄先生の音楽……。ストーリーもシビア、決して明るい内容ではなく、按摩の市の境遇……嗚呼、なんて渋い世界でしょう。

とても30分のアニメだとは思えません。


オープニングも大好きです。雰囲気満点、渋いばかり申しますが本当に渋くて格好良いです。






時代劇好きな方は抑えておきたい時代劇アニメです。