ビゼーのオペラ《カルメン》は、時折聞いて楽しんでいます。
ラトルの優秀なカルメン。細君のコジェナーさんがカルメンで華を添えています。抜きん出た感じはしませんが、優秀さを感じるカルメンです。
未だ60年代のウィーンとのカルメンが曲とマッチしているかもしれませんね。こちらは完璧なカルメン、という感じです。
ビゼーの素晴らしい音楽、センスをまざまざと感じながら盛り上がりはラテンの血を感じ、聞いていて正直興奮します。
ビゼーは《アルルの女》組曲も長い間聞いてきましたが未だに飽きずに大好きです。アルルについては改めて取り上げます。
さて、ストーリーですがウィキペディアをご覧いただければと思いながら簡単に自身も咀嚼する意味を込めて簡略的に書いておきます。
舞台はセビリアです。煙草工場勤務のカルメンが仕事仲間の間で喧嘩となり警察沙汰のような騒ぎになります。
彼女の護送役だった伍長ドン・ホセ(以下、ホセとします)をカルメンは誘惑して逃してもらい、パスティアの酒場で会う約束をします。
第2幕、そのカルメンの蜘蛛女的な、小悪魔的な魅力、毒牙にかかってしまったホセはミカエラという婚約者がいながらカルメンと会います。
それから少しずつおかしくなっていったのでしょうか、上司と諍いを起こして密輸等危ない仕事をしているジプシーの集団に身を投じてしまいます。
しかし、カルメンは闘牛士エスカミーリョに心を寄せていました。
第3幕、ジプシーの女性たちがカード占いに興じていますがどうもカルメンの行く末が芳しくない……結果が出ます……。
ホセは、密輸の見張り役をしている中でミカエラが説得に来ます。エスカミーリョもやってきて乱闘騒ぎが始まりますが収まった後にミカエラが独白し、ホセの母が危篤であることを告げ、カルメンのことを想いながらもジプシーの集団からは離れます。
フィナーレ、闘牛場に場面が変わり、エスカミーリョとカルメンは相思相愛になっています。エスカミーリョは闘牛場に入って行き、カルメンが1人でいるとホセが現れ復縁? といいますか「俺の女になれ! やり直そう!でないと殺す! !」(すみません、全くうまくいかないパターンですね。書いていて思います。)と強くいい寄りますが、ラテンの血が流れるカルメンは「あら、私を刺そうというの、面白いわ、ほら、刺しなさいよ、ほら! ほら!」……と挑発します。
やけになったか、プライドを傷つけられたか、理性の糸がきれたか、ホセはカルメンを……。
というストーリーです。
気に入っている演奏は全曲ではありませんが、アバド ベルリン・フィルの演奏が素晴らしいと思います。
CDにもなっていて、このライブは盛りだくさんの内容で大変な聞き応えがあります。
アバドといえばロンドン響とのカルメンがあり、入院中よく聞きました。軽やかで色気があって、歌もしっかりしていて1番好きかもしれません。
歌手も名手を揃えていますから最高のカルメンだと思います。
さて、意外な方のカルメン。
よくぞ遺っていた!! と愛好家の諸氏がDVDで発売した折思ったに違いないクライバーさんのカルメンです。
あの有名な前奏曲からこの方の世界に引き込まれてしまいます。カメラワークも上演中でも時としてクライバーさんの指揮姿が映されて愛好家への最高の贈り物となりました。凄い、素晴らしいとしか言いようがないです。
映像ではクライバーさんがベストでしょうか。
すみません、オペラには興味がないので映像で殆ど楽しんだことがありませんので他をしらないでいます……。
オペラもワーグナーのタンホイザー、トリスタンとイゾルデ、ワルキューレとプッチーニの蝶々夫人、トスカ、ボエーム、ヴェルディのアイーダ、シモン・ボッカネグラ、椿姫、(ナブッコ、トロバトーレはこれからです)、ベートーヴェンのフィデリオ、シュトラウスのサロメ……くらいしか未だ軽く聞いたくらいですからこれから、といったところです。
オペラは演奏会形式……くらいだったらと思っているくらいです。
さて、他にも幾つか名盤をあげます。
言わずと知れたマリア・カラスさんのオペラ歌手としての最終期の録音。これを聞かずしてカルメンを語る莫れという方もいらっしゃるかもしれませんね。
指揮者のプレートルさんの出世作でもあります。
カラヤンのカルメンはすみません、80年代のバルツァさんとのカルメンは音が……少し重いような気がして未だに全曲を聞いていません。オーケストラとの諍いが始まった頃でもあり、またカラヤン自身の体調などもありカルメンの音楽の特質たる勢いがなくひたすら重いような印象があって……。食わず嫌いでしょうか。
余談ですがカルメンといえば、藤あや子さん、叶姉妹の御二方、高岡早紀さん、お若いころの松坂慶子さん、黒木メイサさん、不謹慎ながら上原多香子さん……あたりになりますでしょうか。
ドン・ホセは田中健さん、渡辺いっけいさん、濱田岳さんあたりの真面目ながら心中に秘めたイメージでしょうか。
エスカミーリョは清水宏次朗さん、清原和博さん、エグザイルのメンバーの方全員が適役に見えます。
ミカエラは安藤サクラさん、桜庭ななみさんなどの真面目さを感じさせる方でしょうか。
色々思案すると楽しいものです。
初めて触れるオペラとしてカルメンはお薦めいたします。






