,指揮者のルドルフ・ケンペはクラシック音楽の愛好家では人気があります。
オペラもコンサートと両方できたマエストロで長生きされていたらポストカラヤンとしてヨーロッパの楽壇で頂点を極める素質を多分に持っていたと断じても差し支えがありません。


にちゃんねるで、遠慮のない世界ですがケンペは目が細かいがえらくハンサムだ、間寛平さんに似ている、ルドルフ・カンペとあって吹き出してしまいました。


ケンペに近いようなお写真を拝借しましたが確かに似ていますね。間ケンペイになりますでしょうか。



背が高くてハンサム。温厚な紳士だったそうです。ミュンヘン・フィルがケンペを音楽監督として招いた時に我々はこれから20年以上音楽をすることができる指揮者を得たという旨を下のベートーヴェンの全集の解説書にありました。このミュンヘン・フィルの喜びようが印象に残っています。この内容は嬉しいです。

また、コンサートマスターのインタビューが掲載されていたと思いますが、とても懐かしがってその素晴らしさを讃えてありました。

このようにオーケストラから深く愛された指揮者というのは少ないように思います。決して怒鳴らない、無理をさせない、そのような理想的な方だったそうです。

他にニキシュ、シューリヒト、ジュリーニ、バーンスタイン、朝比奈隆先生などお人柄と相俟ってオーケストラ側から愛されていたことを思い浮かべます。

晩年オペラからは少し距離を置くものの60年代末からは多用でミュンヘン・フィル、ロイヤル・フィルを辞任後BBC響、チューリヒトーンハレ管などの常任指揮者、音楽監督などを務めて指揮者として円熟期に入った矢先、1976年5月に肝臓癌で逝去されました。65歳でした。





ベートーヴェンとブラームスの全集、シューベルトは音が柔らかくて特に木管楽器の音の温もりは古き良き時代の名残をつとに感じて特筆すべきことでケンペの実直で素朴な歌と相俟ってファーストチョイスにしても差し支えない出色の演奏だと思います。



ブルックナーの4番はさらに木管楽器を深く味わうことができました。カラヤンのようなキラキラした感じはないにしても全体的にオーケストラがよくなっていて充実した4番です。



こちらも忘れてはならないシュトラウスの管弦楽全集。極めて模範的な演奏ではないでしょうか。長いお付き合いだったシュターツカペレ・ドレスデンのうまさとケンペの豊かな音楽性とこれ以上の演奏はさらさらないと思います。

ケンペはドレスデンのご出身ですが、古い建物がたくさんあって趣きのある町と伺っていますから1度行ってみたいものです(ベルリンにも憧れますがライプツィヒとかドレスデンとか東側の古いよいものが遺る町に憧れています。)。




晩年の映像ですが、この方もスタジオ録音とライブの差がありました。ライブの異様な燃え方は壮絶極まりないです。少しお辛そうな印象を受けますが。



画像を拝借しました。こちらの尾埜 善司(おの ぜんじ)さんのご著書からケンペとの出会い(広島福屋さん駅前店に入っている紀伊国屋さんで)から全てが始まりました。

さながらケンペ ラブといった趣きです。

 長らくご無沙汰して聞いていませんので書いていると聞きたくなります。