加藤剛さんご逝去のヤフーニュースのコメントが慈愛に溢れていて涙が出そうになり、皆さんと同じ気持ちです。

紳士とは加藤剛さんのような方をいうのだと思います。
お若いころから落ち着き払った雰囲気と真面目さを常に備えた素敵な人でした。繰り返しになりますから控えましょう。

さて、時代劇専門チャンネルでこの間、加藤剛さんにご出演された番組を随分拝見して参りました。

その思い出の中で貴重な大河ドラマ、獅子の時代があり、全部拝見しました。

加藤剛さんは薩摩藩士の苅谷嘉顕(かりやよしあき)という架空の人物を演じられました。片や会津藩の平沼せん次(漢字が見つかりませんでした)役の菅原文太さんとともに主人公でした。

大久保利通役の鶴田浩二さんも威厳があってよかったです。

当時視聴率を取れなかったそうですが、実力のある俳優さんたちがご出演でしたから大変な見応えでした。

余談ですが、この大河ドラマでお店の奉公人役でご出演の予定だった柳沢慎吾さんがあまりの緊張で「いらっしゃいまし」の一言が言えず降板したそうです。信じられません。







加藤剛さんといえばこちらも忘れてはならない作品です。長崎の原爆に遭われた永井隆博士を演じた映画。

涙を誘う作品ですが、鼻を上に上げてブカブカと豚の真似をする仕草を子どもたちに病院に担架に担がれて行く際にするのですが、なんとも深いシーンになりました。



喜びも悲しみも幾年月も大原麗子さんとご出演でしたが、撮影ロケに近所に来ていたそうで大原麗子さんだけを母は拝見したそうです。

視聴する側を魅了する素敵な俳優さんでした。もともと当然ながら遠くに存在される方で、時折最近のお姿を拝見してはご壮健そうで嬉しく思っておりましたが……。本当にたくさんたくさんお世話になりました。ありがとうございます。

再放送の大岡越前でまたお逢いできますから、泣かないようにします。