岡潔博士を皆様ご存知ですか。お名前は知っていましたがユーチューブですさまじい内容の奇行が紹介されていまして興味深く拝見しました。 



天才といわれる人は……行動から逸していますから理解されないのは当たり前でしょう。

道を歩いているとなんらかの閃きがあれば道に数式を書き始めたり、いきなり道端で大声で講演を始める、講義中に黒板に数式を書いていて、動きがぴたっと止まったままになる……。考えられない岡博士の頭脳。

全く詳しくはありませんが、興味深い人物です。

数学がご専門だったようですが、数学は情緒でありますと仰ったそうですが、このようにハイレベルな方になりますと数学は感性の世界なのかもしれませんね。

算数、数学は私は大嫌いです。今でも。しかし、岡潔博士の数学は面白そうです。湯川秀樹博士も物理学の講義よりも面白かったと述懐されていたそうですが、支離滅裂になったり、動きが止まっては思考の世界に入ってしまったりした岡博士を目のあたりにしたのでしょうか。

躁鬱症を指摘されていますが、仕事は……人並みに常識的にこなすことは……できなかったようです。ドタキャンは日常茶飯事で気分ですっぽかしたり、気分が乗らない日(自らマイナスの日と仰っていたそうです)は1日中横たわっていたりしたそうで……仕事は不可でしょう。

しかし、岡博士は1960年に文化勲章を受賞されています。その分野では世界的には知られた方ですから至極当たり前のことでしょうが、奇行との差がありすぎて理解できないような……。

ピアニストにも似たような天才がいました。グレン・グールドです。彼はもっと身近にありますが彼も奇行には事欠かないですね。

夏でもマフラーを欠かさず、コートも羽織っていた。真夜中に長電話をする。しかも自分の興味深いことを一方的に。お薬(精神安定剤のようなもの? 栄養剤と指摘されていたサイトがありましたが)をたくさん毎日飲んでいた、自分の長年愛好していた椅子を持ち運んでピアノを演奏したり、レコーディングされた曲でも極端な感じを受けるものもあります(例えば晩年のゴルトベルク変奏曲など)。

偏向的なそればかりではなく、ベートーヴェンのピアノ協奏曲全集や坂本龍一さんが愛好されているということで有名になったブラームスの間奏曲集などは端正ですばらしいと思いますし、発売当初過激すぎだという評価だった1回目のゴルトベルク変奏曲は聞いていて清々しさを感じます。

もう少し自分の中で岡博士のこともグールドのことも吸収してからこちらで改めて書ければと思います。