お習字の目習いは忘れないように、ということで2、3冊ほど法帖を持って参りました。
これは筆法も単純に見えてそうではなく難しいです。私は一応少しは欧陽詢(おうようじゅん)の九成宮禮泉銘(きゅうせいきゅうれいせんめい)を稽古していましたが孔子廟の方が何倍も難しいように最近は感じています。
長年憧れながら未だにうまく書けない虞世南(ぐせいなん)の孔子廟堂碑(こうしびょうどうひ)を入院してから気分のよい時に眺めています。
これは筆法も単純に見えてそうではなく難しいです。私は一応少しは欧陽詢(おうようじゅん)の九成宮禮泉銘(きゅうせいきゅうれいせんめい)を稽古していましたが孔子廟の方が何倍も難しいように最近は感じています。
村上三島先生も孔子廟については難しいとご本で仰っていましたし、今までうまくこれを臨書したものを見たことがないとまで書かれてありましたから、余計に遠い存在になってしまった感があります。
一応筆ペンと半紙も持ってきましたがいかんせん、発熱と左腕不如意でまともに臨書できずにいます。早く熱が引けば少し練習します。
この孔子廟堂碑は、1度火災に遭ってしまい、再度刻されていますがよく見ると線の質が違うことが分かります。
幾つかの拓本が後世伝わっていますが、天来書院テキストシリーズ45 〈唐代の楷書〉は、現在三井文庫に所蔵されている拓本(同本の解説より)で特に優れた拓本のようです。
円筆というのでしょうか、文字が丸い形に書いていますし、外側に膨らむような線質があります。これが余計に孔子廟を難儀にしているかのようです。
それに拓本そのものに幾つか虞世南以外の人の手が加わって複雑な様相を呈しているように感じてすんなり学べないもどかしさを抱えていたり(書けない人間の言い訳と思ってください)……。
いざ臨書すると形ばかり気にして下手に文字が大きくなりますし、形が汚くなったりして……。
解説に1文字1文字練習正確に練習していくようにとありました。これが最善の道だと思います。