今、コントでこういったユーモラスさ、あるいは知的さ、柔らかな爽やかなお笑いができる方が少なくなってしまいました。懐古主義ですみません。

萩本欽一さん、坂上二郎さんの息のぴったり合ったコントがとても面白いですね。

鋭いつっこみと頭の回転の速さ、天才的なひらめきと賢さを持つ萩本欽一さん、方や、豊かな感性をお持ちで無理難題に見事に応え会場を優しく包み込む坂上二郎さん。素晴らしいですね。

下品下劣なお笑いではなく演技もしっかりしていて(特に坂上二郎さんの演技は素晴らしいと思います)飽きないですね。

特に好きなコントは個展でしょうか。坂上二郎さんの面目躍如といったところであり、発想の素晴らしさが特に光るコントではないでしょうか。

萩本欽一さんも次から次に即興的に坂上二郎さんをコロコロ転がすように扱って、人を使う、見抜く技を持っていらっしゃるのでしょう。打ち合わせと本番では違うような、坂上二郎さんが冷や汗をかいているような時も多分にあったような気がします。



こちらはシンプルながらも芸を極めた平野凡平さん。素朴ながら次から次にやりこなす芸に感心します。豊かな教養がおありだったようですね。



こちらも決して忘れられない海老一染之助さん 染太郎さんご兄弟。子どものころ画面から伝わってくる明るく優しく爽やかなお人柄が好きでよく拝見しました。

お兄さんの染之助さんも一通りはなんでも芸ができる方で染太郎さんが「いつも私ばかりしているから今日は何かやって見せてよ」といって、包丁の刃先をとってに何枚も上へ上と繰り返して重ねていく芸を披露していた番組が印象に残っています。

トークがお笑いを席巻している今日ですがいかがでしょうか。このように本当に優れた芸をお持ちの方は少ないのではないでしょうか。

今はテレビ離れといわれますが当然ではないでしょうか。中身の濃さがないような薄い味付けの番組が多いので。1人暮らしでしたらテレビは絶対に要りません。
当たり障りのない、中身がない、繰り返すような、語彙を強めればバカを作るような思考することを奪うようなテレビを誰が好きで観るでしょうか。