時代劇話しついでにすみません。
原作にもたくさんのファンがいる平岩弓枝先生の『御宿かわせみ』。こちらも時代劇専門チャンネルではまりました。台詞をよく聞いていないと理解できない時代劇ですから少し難しいかもしれません。
中学生時分に再放送していましたがよさがさっぱり解らず、またなんだか暗い(NHKが創る時代劇の独特な暗さ?)感じがして馴染めませんでしたが、年を重ねて好きになりました。
なんといっても最大の魅力はるい役の真野響子さんだと私は男ですから当然ながら思います。とても素敵で上品で美しさが漂っていて1番の華の時にかわせみを撮影していたのだろうと懐古しました(娘さんの柴本幸さんも真面目で上品そうですね)。時代劇専門チャンネルで毎日楽しみに拝見しました。
余談ですが、漫画の高橋留美子先生の『めぞん一刻』のヒロイン、音無響子さんのイメージと真野響子さんが重なります。当時の実写化されて音無響子を演じた石原真理子さんではないような、内側から自然に「○○ですわ」と内側からいえるようなイメージがなくて……。(余談ですが伊武雅刀さんの四谷さんは、はまり役だったと評判になったそうです。)真野響子さんでしたらそれができるように勝手に拝察します。
上に貼り付けた真野響子さんは本当に美人だと思います。
真野響子さんだけではなく、小野寺昭さん、山口崇さんも素敵でした。他の俳優たちも実力のある方々ばかりでした。花澤徳衛さん、田村高廣さん、結城美栄子さん、小鹿番さん、江戸家猫八さん(先先代の猫八さんの自然に出る江戸弁が温かくて大好きです。鬼平犯科帳の相模の彦十役が有名ですね。猫八さんを拝見すると江戸期にタイムスリップします)、大河内桃子さん……。皆さん素敵でした。
それから……ということで時代劇専門チャンネルでは結婚した後の御宿かわせみを新しく撮影していました。薩長と戦うために夫を見送る、るいを久方ぶりに演じた真野響子さんが思わず涙されていましたが、カットのお声がかかってもまわりに「すみません……」と感極まっていらしたのが印象に残っています。
原作はすみません、読んだことがありません(鬼平犯科帳も)。
雰囲気がとても穏やかで上品な時代劇でした。