音楽を聞くー。この至福のひとときを楽しむべく人生を生きていましたが去年の8月末あたりから熱心さが消えてしまい、音の無い世界を好むようになりましたがそれでも時としてやはり心身ともに音楽を欲する時があります。

ながらくブラームスの交響曲も私の座右に在りまして年中熱心に聞いていました。
その全ての交響曲には親しみがあります。ただ偉大な1番は例によって食傷気味ですがからCDも単体では滅多に購入はいたしませんが、偉大な作品であることは変わりはありませんから、敬意は払います。

今日は寝る前に2番を聞いています。冒頭の柔らかい低音の弦楽器から始まるそれは美しくて私は口ずさみます。続くホルンの旋律も牧歌的でふくよかで雰囲気がよいです。ブラームスの田園交響曲といわれるゆえんです。



2番から秋の到来を感じる方、春の訪れを感じる方
様々ですが、私は秋を感じます。

この第1楽章の2:40あたりからの渋いブラームスらしい旋律が堪りません。第2楽章の少しだけ感傷的な感じがありながら渋さが光ります。

第4楽章の開放的な音楽はどうでしょう。生き生きとした肯定的なはつらつとした音楽。

クライバーさんの幾分かお年を感じさせる映像ですが躍動感に満ちた見事な第4楽章。でも、オーケストラに少し遠慮しているような気がしないでもありませんが。
 

個人が聞いているのは朝比奈隆さんのサンデーコンサートのCDです。70年代末期の演奏。素晴らしいやる気に満ちた覇気に満ちた朝比奈さんの演奏。晩年の演奏を聞いていた身にとっては信じられないくらい動きがあったり踏ん張りがあったりと充実した2番に感動しています。

最近までは交響曲のなかでも人気がないにしても充実している3番を特に集中して聞いていました。より内省的になり渋さを増した音楽を堪能できるので注目していました。