1月1日はクラシック音楽の好きな方にとっては、お馴染みのウィーンフィルのニューイヤーコンサートがあります。

かつて私も楽しみにしていましたが年明けからすみません、年々ウィーンフィルらしさがなくなってしまっているような気がして少し楽しめないようになってしまいました。いつからでしょうか、見るのも聞くのも全くしなくなりました。

ウィーンフィルの音……。素人ですから生意気なことはいえませんがクレーメンス クラウスやボスコフスキー、86年までのマゼール、カラヤン、クライバー、アーノンクール、ヤンソンス、次席にアバド、メータあたりは指揮者の個性とオーケストラとの相性がよかったように思います。
クラウス、ボスコフスキーは相性うんぬんのレベルではないでしょう。ワルツやポルカは彼らの専売特許のようなものですから。

昨今は、申し訳ないですが単なるイベントのような趣きの感が強く、指揮者の個性が際立っているような感じも受けませんし、オーケストラの音もウィーンフィルらしさ を強く感じる印象がないのが正直なところです。

今年はムーティが登壇するとの由、このマエストロは少し硬い感じがして今ひとつ伸びやかな感じを受けずにいます。イタリーご出身なのですが、硬いカンタービレが……。あくまでもCDで聞いたりテレビで見た限りですが。

今、世界全体のオーケストラと指揮者の個性が失われてしまっているような……。50年代、60年代の黄金期は黄昏でしかなく今はただその時代に遺された録音を少しでもよい音で繰り返し販売されるCD、SACDを聞きながら懐古、憧憬するにしかずといったところでしょうか。商業主義に振り回される我が身が……。