クラシック音楽のCDは再発売が延々と繰り返し行われる業界です。初発売 廉価版で再発売 高音質リマスター版で再発売 超廉価版ジャケット変更で再発売 SACD高音質リマスター版で再発売……これが延々と繰り返し繰り返し行われます。

2009年くらいにSHMーCDが世に初めて出たのでしょうか。これの従来盤より空間的な拡がりや音の分離、ふくよかさを肌で感じて随分買い直ししました。SHMーCDと、間もなくして旧EMIレーベルからHQCDが出てこちらは初めて聞く過去の銘盤を購入しました。良い音だと思いました。

しかし、その前に実験的要素で発売されていた感のあるSACDが上記のCDの台頭で下火になったかと思いきや(当時私はSACDは無視していました。そのSACDの層を再生するプレイヤーが購入できる身分ではなかったから)2011年前後? からSACDがぶり返してきました。シングルレイヤーのSHMーSACDが世に出回ったからです。

高価かつ高音質。クラシックファンは飛びついたと思います。SHMーCD、HQCDの比ではない‼︎ と。次元が違うと。しかし、値段が……私はシングルレイヤーは横目で見ながら我慢しました。シングルレイヤーを聞くプレイヤーがなかったからです。間もなくHQCDを発売していた旧EMIレーベルはSACDを発売。こちらは普通のCD層で視聴可能でした。音が格段に良くなり私はかなり飛びつきました‼︎ 音がひどく生々しく改善されましたから気張って購入しました。

旧EMIレーベルも更にシングルレイヤーのSACDを発売……。商売に言葉が出ませんでした……。こちらは、漸く待望のSACD再生可能のプレイヤーを購入できましたのでそれを購入しました。2009年から2013年くらいの流れがこうですね。再購入が酷い時分だったと思いますが未だ緩やかに高音質リマスターを謳うSACDで再発売されていますから再購入は止んでいません……。

商売の良い奴隷ですね。何度も音質の向上を確認する為に再購入、再発売、再購入……。もののあはれ とはこのことをいうのでしょうか。

プレイヤーを更にワンランク上にすれば再購入の必要がないのか、SACDを購入した方が良いのか、両方相まって然るべきか……。昔みたいにがんばってはいませんが文章にすると滑稽そのものですね。我ながら苦笑いいたします。