江戸東京博物館の「発掘された日本列島2026」(7/26まで)を見学した翌日は、晴天から一転して梅雨らしい空模様。この日は、パリ国立ピカソ美術館のピカソ没後50周年記念特別展をもとにした国際巡回展を開催中(9/21まで)の国立新美術館を訪れました。英国デザイナーのポール・スミスが会場のレイアウトを手掛けたとのことで、ピカソの作品をどのように見せてくれるのか興味津々です。
国立新美術館の外観
国立新美術館の内部
会場に入って最初のセクション0は、正面の壁に彫刻「牡牛の頭部」を展示し、その左右の壁を自転車のハンドルとサドルで埋めています。「トロンプ・レスプリ(精神を欺くもの)」と題したこのセクションをプロローグとしたのには、一体どのような意図が込められているのでしょうか。
Section0 トロンプ・レスプリ
「牡牛の頭部」1942
続くセクション1は奥行きのある空間の壁を雑誌「ヴォーグ」の表紙で覆い、ピカソがデッサン?を描き込んだ誌面を展示します。これらは1951年5月号のものですが、ピカソは若いころから本や雑誌に描き込みをしていたと言い、このセクションはその画業の始まりを表現しているようです。
Section1 「ヴォーグ」の中の芸術家
「ヴォーグ・パリ」1951年5月号
さらにその先へ進むと、暗がりの中に青白い油彩画「男の肖像」が浮かび上がります。このセクション2「青の憂鬱」では展示作品がわずか1点に絞り込まれていますが(パリ会場では数点の作品が展示されたようです)、それがかえって親友を喪ったピカソの孤独や苦悩をより強く感じさせます。
「男の肖像」1902-1903
「バラ色」に彩られたセクション3には、明るい色彩を取り戻す契機となった「女性」を描く作品を展示しています。しかもそれはキュビスムの起点とされる名画「アヴィニョンの娘たち」の習作でした。
「女の胸像」1907
限られた色彩で対象を抽象的に描いたキュビスムの作品を展示するセクション4は、作品にあわせるように落ち着いたベージュ色で統一されています。
「サクレ=クール寺院」1909-1910
これに対しセクション5は、様々な模様の壁紙を貼り継いだ華やかな空間に、布やビーズをコラージュした油彩画や彫刻を展示しています。
Section5 アッサンブラージュとコサージュ
「口髭の男」1914
白い壁に「古典主義」の作品が並ぶセクション6とセクション5を結ぶ水色の通路の先には、子供たちを描いた作品を展示するセクション7が見えてきます。青と黄の菱形模様の壁に展示された油彩画「アルルカンに扮したパウロ」はピカソが愛息を描いた名作です。
「初聖体拝領者たち」1919
Section5・6間の通路
Section7 子ども時代
「人形を抱くマヤ」1938
(2)へつづく

















