雅「見てっ?箱入りのどら焼きだよぉ~っ
た~んとお食べっ」
相葉さんは包装紙をベリベリ剥して
箱を開いて見せてニッコリした
カズ「・・・ありがと」
どら焼きを た~んとお食べって
オレは1口でいいかなぁ・・・
潤「あ~っ それお高いやつじゃん」
潤きゅんが冷たいお茶を淹れてくれた
アルコールじゃないのね
今夜はお帰りなさいってことね・・・
雅「貰い物なんだけどさぁ~ こんなに食えないしーっ」
どら焼きの個別の袋を開けて
相葉さんと潤きゅんが
どら焼きをチョンって合わせて『かんば~いっ』って言った
潤きゅんがオレの口にも
『あ~ん』ってしてくれたよぉ
どら焼きは興味無いけど
『あ~ん』してくれる潤きゅんは大好き♡
カズ「もぐもぐ・・・まぁウマイんじゃね?翔ちゃんも喜ぶね?」
雅「・・・・・・・・・・・・」
あれ・・・?
相葉さんの笑顔が消えた・・・
潤「ちょっと相葉さん?今日は帰りなさいよ?」
カズ「そーよっ ウチはいいけど、翔ちゃんが気の毒だから」
雅「・・・・・・うん、わかってる。ってかこの間も帰ったじゃーん」
翔ちゃんが迎えに来たからね・・・
ありゃ
この人 本当にわかってるのかな?
雅「あーーーーあっ」
相葉さんはどら焼きをテーブルに置くと
盛大な『あーーーーあっ』と共に
ソファーにふんぞり返った
潤「過去は過去だよ。ってか事故だし。大野さんも翔さんも子供だったんだよ」
カズ「少年時代の青い過ちなのよ」
ふんぞり返ったまま
相葉さんがむくれる
雅「そうだけどーっ」
カズ「雅紀も大野さんと翔ちゃんと シコシコしたかったのね」
潤「え?なに?急に『雅紀』呼び?」
雅「うんっ。オレもシコシコしたかった」
潤「したかったんかい!(笑)」
雅「だって~ オレ達だって同じホテルにいたんだよ~っ 」
カズ「年長さんの部屋に遊びに行けばよかったね」
潤「シコシコ中に?翔さんに ぶっとばされそう」
雅「当時の翔ちゃんならねー(笑)」
どうでもいい話をいっぱいして
相葉さんの気も少しは晴れたようで
玄関で靴を履く相葉さんを
潤きゅんと2人で見送る
靴紐を結び終わった相葉さんが振り向いて
『あっ そっか~!』と言った
カズ「あん?」
雅「ウチに帰ったら 翔ちゃんにシコシコ見せてもらおーっと」
カズ「えっ? 」
潤「もう好きにして下さい」
雅「オレヤキモチ妬いてるから毎日翔ちゃんにシコシコしてもらう~っ」
カズ「・・・」
潤「はいはいっ してもらいなさいよ。相葉さんのお願いなら何だって聞いてくれるよ きっと」
雅「そーだよねっ?まずは どら焼き与えて甘やかしてからね?それからねっ♪」
怖いことをキラキラの笑顔で言った相葉さん
すっかり元気を取り戻した様子に一安心
潤きゅんとオレはバイバイと手を振った