「自分が何言ってるかわかってるの?!
どこへ行くって?!」

「煉のいないとこ!
離して!何もわからないくせに!」

「バカ!」

煉は蚪真の頬を右手で叩いた

煉を睨みつける蚪真
「わからないって…
当たりまえじゃないか?!
何も言ってくれないんだから!
違うの…?」

煉を睨みつける蚪真の目が潤むと涙が後から後から溢れ出た
「うわっ…!
泣くなよ…
どーしてそーなるかな…?」

「だって…だって!うわぁーん!」

「落ち着けって…
座って話そうよ」

煉は蚪真をソファーに座らせると
冷蔵庫から缶ビールを2本持ってきた

蓋をあけて1本蚪真に渡すと自分も口をつけた

「煉…未成年は」

「こんな時にそんな味気ない話なし…
飲んだ方が落ち着いて話せるでしょ
ささっ 飲んで」

蚪真は煉の言葉にそれもそうだと思い直して一気に1本空けてしまった

「煉…もう一つ」

言われるままに
煉は冷蔵庫に走ると缶ビールを持ってきて蚪真に渡した

「さーどんどん飲んでね 無くなれば注文するから」

煉の言葉にまた一気に缶の中身を空ける蚪真

次第に酔いが回って口が軽くなった所で煉は蚪真に何があったのかを巧みに聞き出した

「らから…ね
おれがぜーんぶわるいろ…」

「そうじゃないと思うよ
姫は姫なりに悩んだから 龍平さんを責められなかったんでしょ?
おっさんの言うことも一理あるけど
本人じゃないんだから その立場になってみなきゃわからないよ」

「そーおもう?」

「思う思う…」

「れん…らいすき」

蚪真は煉に抱き着くと押し倒して口づけをした

(そんな積極的な…でもこのまま最後までいけるかも…)

そう思って体の位置を入れ替えた煉

「ぐー…」

「ぐーって…えっ?!嘘でしょ?!
寝るなよ!!
人をその気にさせるだけさせといて…
そんなのありかよ…」

蚪真の頬をピタピタ 叩きながら
起こすのはムダだと悟った煉は
蚪真を抱き抱えてベッドに移すと

「ホントに俺っていいヤツだよな…
まぁ これも惚れた弱みってもんなのかな…」

と布団をかけてやりながらつぶやいた