「あいつの父親が 北部の過疎化が進んだ山村の生まれで
そっちに仕事らしい仕事ってのがなかったらしく
首都圏に出て来て就職してたらしい
その就職先にバイトに来てたのがあいつの母親で
職場恋愛ってヤツで付き合い始めたらしいんだけど
母親の方の両親が厳しい人だったらしく
父親の出身地が気に入らなくて
まだ 結婚どうのこうのの段階じゃない頃からひどく反対されたらしい
で 反対され続けた事で本人たちの感情に火がついてしまい
とうとう母親は家を出て 駆け落ち同然で父親の実家で暮らし始めた
その村は過疎化が原因で嫁のきてもなかったらしいんで
父親の両親は相当喜んでいたらしい
慣れない田舎暮らしも最初のうちは良かったが
一年後 あいつが生まれた辺りから一変したらしい」
「何故ですか?
だって嫁のきてがないくらいの田舎で
来てくれた嫁が子供産んだら万々歳じゃないですか?
しかも 龍平は男だし跡取りって事ですよね?」
達川は香月の言葉に頷きながら
「普通ならな…
まっ そういう村ってのは古来からの因習が根強く残ってたり わけのわからない伝説があって
それが現代でもまかり通ってたりするもんなんだ…」
「因習…伝説…」
「その村に残ってたり伝説ってのが 昔話なんかでよく出てくる‘鬼’
知ってるだろ?」
「‘鬼’ですか…
あの体が赤かったり青かったりで角が生えてる」
香月は両手を頭に持っていき 人差し指を立てて角を作ってみせた
「そうそう それ」
達川は香月の少しおどけた様子に失笑しながらも続けた
「‘鬼’ってのにも色んな伝説があって欧州にも一本角の巨人伝説がある
アジア各地にもイロイロある
そして
その村の鬼伝説の‘鬼’の風貌ってのが金髪で赤い目なんだよ」
「あっ…アルビノ」
「あいつの目も少し赤みを帯びてて
それはよく見ないとわからん程度だが
光の加減で真っ赤に見える事が時々ある 」
「それってまったく龍平のお母さんにも龍平にも落ち度がないじゃないですか!」
「そうなんだが…
そこが人間の馬鹿な所で 何かあれば他人のせいにしたがる
母親は龍平を産んだ事で鬼を産んだ女のって烙印を押され迫害されはじめたらしい」
「そんな…そんな事って」
香月は呆然と床を見つめるだけだった
そっちに仕事らしい仕事ってのがなかったらしく
首都圏に出て来て就職してたらしい
その就職先にバイトに来てたのがあいつの母親で
職場恋愛ってヤツで付き合い始めたらしいんだけど
母親の方の両親が厳しい人だったらしく
父親の出身地が気に入らなくて
まだ 結婚どうのこうのの段階じゃない頃からひどく反対されたらしい
で 反対され続けた事で本人たちの感情に火がついてしまい
とうとう母親は家を出て 駆け落ち同然で父親の実家で暮らし始めた
その村は過疎化が原因で嫁のきてもなかったらしいんで
父親の両親は相当喜んでいたらしい
慣れない田舎暮らしも最初のうちは良かったが
一年後 あいつが生まれた辺りから一変したらしい」
「何故ですか?
だって嫁のきてがないくらいの田舎で
来てくれた嫁が子供産んだら万々歳じゃないですか?
しかも 龍平は男だし跡取りって事ですよね?」
達川は香月の言葉に頷きながら
「普通ならな…
まっ そういう村ってのは古来からの因習が根強く残ってたり わけのわからない伝説があって
それが現代でもまかり通ってたりするもんなんだ…」
「因習…伝説…」
「その村に残ってたり伝説ってのが 昔話なんかでよく出てくる‘鬼’
知ってるだろ?」
「‘鬼’ですか…
あの体が赤かったり青かったりで角が生えてる」
香月は両手を頭に持っていき 人差し指を立てて角を作ってみせた
「そうそう それ」
達川は香月の少しおどけた様子に失笑しながらも続けた
「‘鬼’ってのにも色んな伝説があって欧州にも一本角の巨人伝説がある
アジア各地にもイロイロある
そして
その村の鬼伝説の‘鬼’の風貌ってのが金髪で赤い目なんだよ」
「あっ…アルビノ」
「あいつの目も少し赤みを帯びてて
それはよく見ないとわからん程度だが
光の加減で真っ赤に見える事が時々ある 」
「それってまったく龍平のお母さんにも龍平にも落ち度がないじゃないですか!」
「そうなんだが…
そこが人間の馬鹿な所で 何かあれば他人のせいにしたがる
母親は龍平を産んだ事で鬼を産んだ女のって烙印を押され迫害されはじめたらしい」
「そんな…そんな事って」
香月は呆然と床を見つめるだけだった