この頃の事を書こうと思うと、気が進まない。


言葉が出てこない。


離婚をしたいと言う気持ちは強かったものの、嫁の考えを改めないと、と必死だったような気がする。


もちろん、みろくや子供達に借金が降りかからないようにしたいという、無責任な気持ちもありつつ、離婚後の嫁が借金という安易な方向へ進まないようにしたいという気持ちもあった。




爽やかな景色だとみろくは思う。


暑そうだと嫁は答えるだろう。


どちらも間違えてはいない。


心のあり方で、見え方は当然変わってくるはずだ。


でも、当時のみろくと嫁は、


なんで爽やかじゃないの?


暑い以外に何があるの?


と、自分を正当化し、考えを押し付けあっていたような気がする。


相手への否定的な考えは、お互いの距離をますます遠いものにしていくこととなる。


とは言え、安易に借金してはいけないという考えは今も変わらない。これだけは最後まで伝え続けた。