嫁の収入で何とか借金返済が出来るように整った。


逆に言うと嫁には金銭的な余裕がない。


女性であれば服や化粧品、理容にだってお金がかかる。


みろくには1つ目論みがあった。



嫁がパート収入を増やす行動をとる事。



借金の繰り上げ返済だけを望んでいる訳ではなかった。


それよりも、稼ぐことがどれだけ大変かそれを学んで欲しかった。


それが分かれば借金をすることもなくなるだろうと考えた。


しかし考えは甘かった。


昔、お金がないと言う嫁に、


「パートを増やしてみたら?」


と言った事がある。


「扶養外れてもいいの?」


「それは仕方がない」


そう言う会話を2、3度やった事がある。


結果、パートを増やすことはなかった。


今回は自発的な行動を取ると予測していたが、予想は外れた。


午前のパートを終えた妻。


帰宅後、昼食を取りながら昼ドラ鑑賞


うたた寝を経由し、スマホゲーム


夕方から買い物に出る。


と言うのが嫁の行動パターン。


午後は家事が忙しく、パートを増やすことも出来ない、であれば同情の余地もあるが、みろくはそこまでの気持ちが持てなかった。


話し合いの後も嫁の行動パターンは変化しなかった。


腹立たしかった。