まずは、10月2日(火)から同月5日(金)までの、日経平均先物(日通し)の30分足チャートから。
まずは1週間の流れのおさらい。
2日の日中時間に、足元の日経平均の急上昇における利益確定を我慢していた中長期の機関投資家から、まとまった利益確定の売りが断続して出始めた。
そして、翌3日、翌4日も、24000円台で、現物株市場の前場からまとまった利益確定売りが断続的に出る展開となった。この売りは、5日(金)の雇用統計前に、目先の上昇が止まった現時点において、利益確定をしておくものだったと推測される。
5日は、4日の夜間先物において、日経平均先物が下値を叩きに行く動きがあったことから、寄付き後はショートカバーから始まった。が、それによる踏み上げが終わると、買いが続かずすぐに失速。短期筋が利益確定の売りを出してきたため、ジリジリと下がった。
日中取引時間は24000円未満の水準で推移したためか、5日は中長期の機関投資家によるまとまった利益確定売りは観測されなかった。
で、5日の夜間取引。
5日は、日本時間21:30に、米国雇用統計が発表される予定になっていたことから、その時刻までは、出来高も乏しく保合の展開となった。
そして雇用統計が発表。内容は、平均時給の伸びが市場予想どおりであったことに加え、雇用者数の増加が市場予想を大きく下回る内容であったことから、利上げを急がない展開になるのでは、ということで、ダウとそれに連れるように日経平均も一旦は上値をつけにいったが、米10年債利回りは下落するどころか上昇を始めたので、ダウおよびそれに連れた日経平均は大きく売られる展開になった。
米10年債利回りが上昇を始めたのは、どうも、失業率が約50年ぶりに3%台まで落ち込んだことに反応した模様。
日経平均は、ほぼダウの下げに連動するように下げた。ということは、この売りは、グローバルマクロによるものであり、米株が下がれば日経平均も売ってくるという地合いになっているということである。
ただ日経平均が意外と堅調だなと感じたのは、ダウが午前2時ころから約30分間、直近安値を僅かだが切り下げる売りが断続的に続いたにもかかわらず、日経平均先物の方は午前2時以降は直近安値を下回る売りが出なかった点である。
すなわち、この水準から下は、海外投資家は日経平均を積極的に売ってこなかったということである。
ダウにおいても、午前2時以降に安値を切り下げる売りが断続的に出たが、大きな売りが追随してこなかったためか下げが続かなかった。午前2時36分以降のダウの切り返し方を見ると、午前2時から30分続いた売りは、所詮は短期筋による仕掛け的な売りだったということになろう。
短期筋による直近安値の売り叩きは、中長期の資金による追随がなければ、下図のように、買い戻されて終わりになってしまう。
よく見ると、中長期の資金によるまとまった利益確定売りが主導するときの下がり方と、短期筋による仕掛け的な売りが主導するときの下がり方とでは、チャートの形状が大きく異なる。
単に下値が切り下がっているからという理由だけで、午前2時以降にショートすると、痛い目に遭うことになる。こういう場面で仕掛けるときは、下げの主導が、中長期なのか短期筋なのかを、チャート形状や売られ方を観察して推察すべきである。
上の例でいえば、まずは23時40分過ぎの売りは仕掛け的な売りではなく、まとまった資金による利益確定売りだと考えるべきである。なぜなら、4日の安値を下回っていないこの水準で仕掛け的な売りをする合理的な根拠はないからである。
逆に午前1時以降の売りは、売られ方が中途半端であるため、短期筋による仕掛け的な売りと推察できる。
このように急落した後に安値圏で保合状態になったときは、下値を売って良い(中長期主導の利益確定売りが続きそうな)のか、それとも短期筋による仕掛け的な売りであるため、買い向かうべきなのかを観察する必要がある。
このあたりの観察をせずに、私は単に下値が徐々に切り下がっていることを理由に、日経平均先物を売りし掛けてしまい、担がれてロスカットとなってしまった。
少なくとも、水準と売られ方から、売りの主導権が中長期筋にあるのか短期筋にあるのかを推測していくようにしなければならないと考えた。




