事件とは、
ヴィトンの中身を
使用するか、しないか
の瀬戸際。

色々な仕事をこなしてきたが、兄貴が、まさか俺に“後始末”を頼む訳ないだろうと、耳を疑った。

「大丈夫。出てくる時は、幹部だ。」

今思い返しても、

笑わせる。

一度も歯向かった事など無かったんだ。

義理と恩があったから。



断った俺の代わりに兄貴は、

自ら実行し入所。

その後、俺は事務所に呼ばれる。