《前回までのあらすじ》

【はるのり】は、検察庁に移送され、

検察官から厳しく取り調べられる。

取り調べが終わっても、検察庁の地下にある

留置場に一日拘束され、

【はるのり】はくたくたになるのである。

 

___________________________

 

これまでの

私【はるのり】のストーリーを

お読みくださり、ありがとうございます^^

 

とても重たい内容ですし、

随分と赤裸々で

読者の方には、

驚かれていらっしゃる方もいます。

 

「よくそこまで

書けますね。」というメッセージも頂いています。

 

自分の過去の辛い話を書くというのは、

確かに

覚悟や勇気が要りますよね。

 

私自身、書きながら

とても苦しくなることがあります。

 

でも、それ以上に

前向きな気持ちで書ける心を

持つことができています。

 

私のプロフィールにも書いたように

この黒歴史を書き残すことによって

現在、そして未来に向かって

歩むことができるからです。

 

そんな考えを

私のメンターが教えてくれました。

 

とても素晴らしい方です。

 

人生をどのように肯定的に

歩めばよいのかを

私に示してくれた方です。

 

あなたにも

ご紹介したいなと

思っています。

 

前置きが長くなりました。

 

私【はるのり】の黒歴史の続き第9話を

書きますね。

 

 

その前に

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__________________________

 

 

面会室に呼ばれると、父が入って来た。

【はるのり】は、アクリル板越しに悲しむ父の前で、

土下座をするのであった。



 

【はるのり】は

 

検察庁から護送車に揺られ、
 

警察署に戻り、遅めの夕食の弁当を食べた。

検察庁の地下の留置場での耐え難い一日を過ごしたあとだったので、

その弁当がいつもより、

美味しく感じた。

 

このときは、一人で食べることになったので、

担当警官の監督のもと、

別室で食べされられた。

狭い個室ではあったが、

一人でゆっくり食事ができたので、

弁当の味を噛みしめることが出来たのである。


 

食べる【はるのり】のそばにいた警官が、

静かに言った。


「【はるのり】さんは、学校の教師なんだよね。

(驚いたことに、

普段は決まりで番号で呼ばれるのに、

このときは、名前で呼ばれました。)


 

「きっと、いろんなことがあって、


ここに来たと思うんだけど、

【はるのり】さんを見ていると、

他の奴らとは大違いだ。

今はしんどいだろうけど、

出たら、必ず立ち直るんだよ。」


 

そんな優しい言葉を投げかけながら、

警官は、【はるのり】に熱いお茶を注いでくれるのであった。


 

嗚咽の声が出そうだったが、

かろじて堪えた。

代わりに、【はるのり】は、弁当の前で静かに、

頭を下げた。


 

朝が来た。

いつものように、

布団を片付け、掃除をし、洗面のあと、

3人で朝食を食べた。

【はるのり】は、ルーティーンとして、

 

食後は、必ず、柔軟体操をすることをやることにした。

(体が鈍らないようにと、体調管理を始めていました。

変ですよね、留置場の中で、体調管理だなんてw)


 

そして、留置場に留め置かれている小説を、読んだ。
 

(留置場には、本棚があり、漫画や雑誌、小説などが数多く常備されています。)
 

ススムが、黙って小説を読んでいると、
 

(その日は、遠藤周作の『沈黙』を読んでいました。

遠藤周作の作品を読んでいると、

夢中になれたので、嫌なことを考えないために、好んで読んでいました。)


 

担当警官が、

「33番、面会人だよ。」

と言って、留置場の鍵を回し、扉を開けた。
 

【はるのり】は、ゴム製のサンダルを履いて、

案内された面会室に入った。


 

「一体誰だろう?」と思いながら、

アクリル板越しに見える部屋から

面会人が入って来るのを待った。


 

静かに扉が開き、入って来たのは、


【はるのり】の父だった。
 

一番会うのが、つらい人だった。
 

【はるのり】は、父の姿を見るやいなや、

椅子から離れ、

床に頭をすりつけ、

土下座した。

そして、心の底から、謝罪の言葉を言った。

 

「申し訳ありません!!!」
 

絶叫に近い声で、

そう言うと、

あとは、父から何を言われても仕方がないと、

頭を床に擦り付けたまま、じっとしていた。

 

父は、ひとまず、椅子に座るように促し、

苦悶の表情を浮かばながら、悲しそうに言った。

 

「一体、何をやっているんだ。
 

今、うちは地獄だよ!
 

家から一歩も出られない。

仕事のお客さんにも会えない。

本当に、参ったよ。」

 

【はるのり】は、うつむいて、

何も言えないままだった。

 

口から出るのは、

嗚咽の声だけだった。


 

ただ、心の中では、一生懸命、

謝っていた。

そして、本当に、取り返しのつかないことを、

自分は、父に、家族に、やってしまったんだと、悔いた。


 

父が、その後も、いろいろ話をしていたが、

その言葉は、【はるのり】には聞き取ることができなかった。


苦しい胸を抑えるのに必死だった。

ただ、かろうじて、弁護士は、

父の顧問弁護士である、道場さんに頼んだということだけは、わかった。


 

面会時間が過ぎ、

父は、向こうの部屋から出ていった。

 

【はるのり】も、留置場に戻ろうとしたが、

その場で、うずくまり、


人目もはばからず、号泣した。

 

優しいことに担当警官が、

【はるのり】の体を起こし、歩かせてくれた。

留置場に戻っても、

中にいる先輩の二人も、察してくれて、

【はるのり】を一人にしておいてくれた。


 

それでも、、、
 

そんなつらいことがあったのに、

【はるのり】は疲れて果ててしまい、

熟睡してしまった。


 

翌日は、あの検察庁に行く日だった。

でも、朝、担当警官から、


「もうここには、戻ってこないよ。

検察庁の取り調べのあとは、

拘置所に行くことになっている。

まあ、元気でやりなさい。」

 

それを聞いていた、留置場の二人も、惜別の言葉を言ってくれた。
 

金田は、

「兄貴、楽しかったですよ。出たら必ず連絡するので、そのときは宜しく。」
 

(彼には、しつこく携帯電話の番号を訊くので、うその番号を伝えていました。

このような方とは、仕事することはありえないのでw)

 

いつも寡黙だった川崎は、
 

「あそこはね、飯がうまいから、楽しみしているといいよ。」
 

(そうなんだ。川崎は、すでに、拘置所にいたことがあるんだ)と、何だか驚くこともなく、【はるのり】は、聞いていた。




こうして、

 

検察庁での取り調べと

地下の留置所での待機の我慢の時間が終わると、

【はるのり】は、護送車に乗り、拘置所に移送された。


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今回のお話はいかがでしたか❔

 

次回は

 

拘置所での生活について書く予定です。ニコニコ

お楽しみにしてください。ブルーハーツ


 

 

 

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タイトル:『光の追憶』