先日、図書館で『まり子教授のサクセスフル・エイジング講座』伊東まり子 著(メディアファクトリー 発行)という本を手にした。
「 サクセスフル・エイジング」という言葉をこの本で知った。
よく耳にする、アンチエイジングのアンチとは、対抗する、などの意味を持つ。
つまりは、年齢と闘うことである。
女性は、年齢を重ねると、心身のいろいろなところに変化がでてくる。
私も、自己流のヨガをしたり、食べ物に気を使うなどしている。
この「サクセスフル・エイジング」の考え方は、人は歳を重ねて、見た目も内面もますます充実させ、これ以上成長できないというところまで成長して、最後を迎えることができる、というものだ。
どんなに、歳を重ねても、寝たきりになっても、人としての美や輝きは、最期まで成長していくという。
この本のなかで、紹介されていたエピソードがある。
寝たきりで、まぶたと片手しか動かせない高齢の女性がいた。
お孫さんが、帰ってくると、おかえりという意味を込めて、いつも鈴を鳴らす。
その女性の、お孫さんへの精一杯の愛情表現だ。
誰かのために、今できることを精一杯する姿は、輝いている。
私が、お孫さんの立場だとしたら、いつもの鈴の音に、慣れていってしまうかもしれない。
けれど、そんなあたたかい愛情のなかで毎日を過ごしていたことは、いつか、はっきりとわかる。
その音を聞けなくなったら、涙がとまらない。
ずっと大人になって、似たような鈴の音を聞くと、きっと思い出す。
いつも見守られていたことを。
あの時も、今も、これからもずっとだ。
お孫さんもきっと同じように、大切な人へ愛情をつないでいくのだと思う。
思いをつないでいくとは、こういうことなのかと思う。
サクセスフル・エイジングな人々は、年齢を重ねるごとに経験や愛情など、与えられるものがどんどん増えていく、または密度を増していくのだろう。
先輩方が、私達を支え、育て、成長させてくれるのだ。
私もサクセスフル・エイジングを目指したいと思う。