仙台に来て、12年になる。
あっという間だったのか長かったのか。
20代の頃は沖縄に通いつめて、移住を夢見ていたのに、まさか東北に住むとは思ってもいなかった。
ここがわたしの最終地点、落ち着くべき場所なのか、しばらくの間モヤモヤしていた。
以前の友人に囲まれていた生活から一変して、仙台では新たに友人ができなかった。
嫌われているわけでもないようだった。
自分の言動を振りかえり、何が原因なのかを何度も考えた。
反省点、改善点はあったけれど、答えは出なかった。
わたしはだんだんと身動きが取れなくなっていった。
足元をコンクリートで固められた木のように、その場に立ちすくんで、流れていく景色を、ただ映像が高速で流れ行くように眺めていた。
ひたすら自分と向きあい、暗く深い地中へ向かうように根っこを伸ばしたが、底に辿り着くことは無いとわかった。
再び、わたしは光の方へ目を向けた。
枝には鳥たちが遊びに来ていた。
足元に草花が咲いていた。
風に揺れ、雨に濡れて、日に照らされ、乾いていた。
わたしは孤独を深く意味づけすることをやめて、そのままを受けいれて、本来の自分の力を取り戻していった。
そして、数人、同じような感覚を持つ仲間ができた。
空を見上げると、白い雲が流れ、どこかへと消えて行った。
わたしは自分の外側で何かをつかみ離すまいとする手を何度もひらき、解き放ち続ける。
そして、自分の胸の鼓動を感じてみる。
生き生きと絶え間なく続くリズムとともに、情熱が湧き上がってくるのだ。
わたしはその熱につき動かされて、四方へ向かって拡がっていく。
不格好さを恥じなくていい。
標準というスケールにしばられなくていい。
これが生命のダンスなのだから。