仙台では、これからが本番となる。
仙台七夕まつりは、青森ねぶた祭、秋田竿燈まつりと並び、東北三大祭りとして有名だ。
8月6、7、8日に開催される。
吹き流しの頭に、華やかなくす玉をつけた飾りが、商店街のあちらこちらに吊り下げられる。
七夕飾りの間を、くぐり抜けるように、かき分け、街を進んでいく。
吹き流しが身体に触れる。
普段の見慣れた街の姿は消え、彩りで溢れる。
たくさんの露天が並び、七夕飾り、仙台銘菓、カキ氷、牛タン、笹かま、アルコールなどが販売される。
夏祭りの喧噪のなか、ケヤキ並木の通りをゆっくりと散策すれば、どっしりとたたずむ木々に、ほっと息をつくことができる。
夜に向かうにつれて気温は下がり、心地よさが感じられようになる。
祭の前日、8月5日の夜には、花火大会が開催される。
打ち上げられる花火は〈芳賀火工〉という、仙台市の有名な花火店のものだ。
シドニーオリンピックの際に、世界五大陸花火大会•アジア代表として、出場された。
昨年に見た、七夕の花火はとても印象的だった。
ドーンという音ともに、花火に込められたエネルギーが弾ける。
夜空に描かれる火の花は、蕾から満開の花へと姿を変え、かすかな余韻と共に、一瞬のうちに消えていく。
それは、東北の短い夏の暑さと重なり、より鮮やかに燃え尽くすように感じられる。
次々と打ち上げられる様々な色の円輪が、私の心に焼き付けられていく。
私の内側に眠っているエネルギーにも、点火されるようだった。
花火の後は、夜空にベガとアルタイルをさがそう。
そして、星に願いをかけよう。