私の胸の洞窟に、龍がいる。
内面に深く入るにつれて、その姿がはっきりと見えてくる。
龍は、私の覚悟を測るように、にらみつける。
私は一体何を恐れているのだろう。
目を閉じ、胸に手を当て、心の声を聴いてみる。
この龍を恐れる存在にしてしまった
のは私なのだ。
この神々しくも、恐ろしくもあるエネルギーを、自分以外のものとして分離し、閉じ込めてしまった。
今、覚悟を決めよう。
龍、私の空を自由に飛び、過ぎ行けばいい。
胸に置いた手が押し返されるように、強い想いが湧き上がってくる。
私は見たいものがある。
遥か遠くの空へと飛び、広大な視野で、今いる場所を見てみたい。
私たちを隔てる、この身体と心が、地球とひとつの姿を見たい。
私達が、地球の細胞のひとつひとつであるかのような、境などない、完全なひとつの生命体である姿を見たい。
狭い視野では見ることのできない、偉大な調和を見てみたいのだ。
エネルギーが、私の身体をかけめぐる。
胸の洞窟のさらに奥へ向かおう。
境界、限界という壁を突き抜けて、本質、全体へと通じる場所へと向かおう。
幻想をはらいのけて、私達の本当の姿を見にいこう。