ギフト〜なな色の羽 -48ページ目

ギフト〜なな色の羽

私の中から産まれたがった言葉やお話を書いています

愛のない言葉は、悲しい。

じゅうぶんに大人になった今も、胸に痛みがはしる。

私の描く絵は、少しばかり枠からはみ出してしまうのだ。



きれいに描くための技術にそって描けば、うまい絵になるのに、と。



その言葉に、私の描く手も、心も動かなくなってしまう。

この少しはみ出した部分は、そうしたくて、収めきれるはずもなくなって、枠をはずれたものなのだ。

画面上の枠の中には、収まりきれなかった部分なのだ。

私はこの空間へと、自分の内側を描いている。

実際のキャンバスは、放射状に果てしなく広がっているのだ。

はみ出たところからこそ、創造がはじまる。

思いもよらなかった部分を見つめているうちに、見たこともない景色へと誘われていく。

描き始めたときには想像さえできなかった、世界を発見するのだ。

できるなら、この平面から生まれる、感覚の立体感を表現できるといいのに。


喜びを、希望を、悲しみを、絶望を、たくさんの感情を感じながら描く。

この小さな画用紙が持つ、無限の可能性とつながりたい。

愛は、身体の枠を超えることができるのだ。

心をどこまでも広げてくれる。

本当に描きたいものは、そういうものなのだ。