ギフト〜なな色の羽 -2ページ目

ギフト〜なな色の羽

私の中から産まれたがった言葉やお話を書いています

雨上がり


花ひらく前の紫陽花


まだ、黄緑色した若々しい葉の重なりの間に


蜘蛛の巣をみつけた



雨粒が半透明な糸の幾何学模様にからめとられて


水晶を散りばめたかのよう



葉影から


黒白の縞模様の蜘蛛の脚がのぞいている


蜘蛛は獲物を待っている


精巧な罠をかけ、狩りをすることは本能でわかっている


ここまで生き残ってきた種としての強さ



いのち自体が生きようとするのだ


源から放たれた光が直進していくように


跳ね返ったりも、折れ曲がったりもしながら、進んでいこうとする



この世界は立体の曼荼羅


上下左右に張り巡らされたネットワークですべてが繋がりあっている



乾いた大地にようやく雨が降って


いっせいに紫陽花の花が咲くだろう