雨上がり
花ひらく前の紫陽花
まだ、黄緑色した若々しい葉の重なりの間に
蜘蛛の巣をみつけた
雨粒が半透明な糸の幾何学模様にからめとられて
水晶を散りばめたかのよう
葉影から
黒白の縞模様の蜘蛛の脚がのぞいている
蜘蛛は獲物を待っている
精巧な罠をかけ、狩りをすることは本能でわかっている
ここまで生き残ってきた種としての強さ
いのち自体が生きようとするのだ
源から放たれた光が直進していくように
跳ね返ったりも、折れ曲がったりもしながら、進んでいこうとする
この世界は立体の曼荼羅
上下左右に張り巡らされたネットワークですべてが繋がりあっている
乾いた大地にようやく雨が降って
いっせいに紫陽花の花が咲くだろう