ギフト〜なな色の羽 -19ページ目

ギフト〜なな色の羽

私の中から産まれたがった言葉やお話を書いています

御朱印集めを再開した。

一冊目のご朱印帳がいっぱいになり、もう何年も過ぎていた。


御朱印集めはとても楽しい。

墨筆と赤の印影は、力強いもの、繊細なもの、柔らかなもの、それぞれが個性的で、神聖なアートだ。


1冊目の御朱印帳は、京都の永観堂禅林寺のものだ。

れんが色を基調に、黄金の紅葉が描かれている。

この御朱印帳を眺めると、あの日に見た、いくつもの情景が、絡み合って記憶の中から現れる。


燃えあがる紅葉の下、慈悲の眼差しを向け振り返る、阿弥陀様の姿が浮かんでくるのだ。


今回、再開した御朱印帳は、先月お参りした志波彦神社塩釜神社のものだ。

藤色を基調に、御社殿と塩釜サクラが刺繍されている。

神社の境内に漂う潮の匂いや、豊かな海が思い出される。

私の中にも海がある、という感覚がわき上がる。

私の身体に収まりきらない大海が、意識の広がりの中に現れる。

私が見たもの触れたもの、聞いたもの嗅いだもの、味わったもの。

今、目の前に実体はないけれど、その存在は全て、私の内側に同じようにあるのだと感じるのだ。


私は蛇腹の御朱印帳を開き、眺め、神聖さと繋がる。

そして、自分の内側にも同じくある、神聖な部分に触れるのだ。

それは、私にとって特別な癒し、豊かな時間。


一期一会、この東北のご縁のある場所へまた向かおうと思う。