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ギフト〜なな色の羽

私の中から産まれたがった言葉やお話を書いています

仙台は底冷えする日が続いている。


毎年この時期、定禅寺通りでは光のページェントが開催される。


たくさんの人々が集まり、点灯時には大きな歓声が上がる。


街のメインストリートの商店街もイルミネーションで華やいでいる。


わたしは仙台市にある天然石のお店

[The Stone of WAKOU]へ出かけた。


天然石の博物館のようなお店だ。


ショーケースのなかの石は豪華で個性が強い。


これらの石を所有するのはハードルが高いが、入手しやすいものも多く置いている。


アメジストのクラスターやフローライトのポイント、水晶のブレスレットなど、目移りする。


そのなかで、ゴールデンカルサイトの丸球が目にとまった。


ハチミツのようなとろりとした透明感のある色で、球の半分は薄い影がかかっているように見える。


重くひんやりする球をライトの上に置くと、火が灯されるように輝いた。


内側のクラックに光が反射して、複雑に発光している。


この石の輝きは太陽光、月光のどちらにも似ていて、色の異なる半分のところを正面にして照らせば、ふたつの世界を同時に楽しむことができる。


まるで太極図のようだ。


陰が陽を、陽が陰を飲み込むように反転し、循環していく世界。


陰と陽が合わせ鏡になり、互いを映し出す。


精神と物質のように、見えない世界と見える世界は確かに繋がりあって、一つの意図から事象が生まれ、また消え、洗練されていく。


このパターンを超えた時、見えざる手に導かれていくのだろう。


もうすぐ冬至だ。


長い冬がピークをむかえて、春へと向かう兆しが現れはじめる。


冬の闇にさらされなければ芽ぶくことがなかった小さな希望がうまれ、また新たに歩きはじめていくのだ。


外はだいぶ冷え込んできた。


街はイルミネーションで輝いている。


わたしもこの石に光を灯そう。