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ギフト〜なな色の羽

私の中から産まれたがった言葉やお話を書いています

 ターコイズの石を大切にしている。

 ゴールドの爪に支えられた、楕円形の1センチほどのペンダントトップだ。

 スリーピングビューティーマウンテンで堀り出されたので、スリーピングビューティーターコイズと呼ばれる。

 スリーピングビューティー。

 つまり眠り姫なのだ。

 その名前は物語と重なり、とてもロマンティックだ。

 このターコイズの眠り姫は、秋の空のように澄み渡っていて、鮮やかな色をしている。

 私は、このお姫さまに、オフホワイトのセーターとベージュ色のパンツを合わせたりする。

 アイシャドーに同じターコイズ色を使うのもいい。

 同系色、または、反対色のスカートを合わせても楽しい…のだが。

 私は、ひたすらベージュやホワイトなどを合わせ、他の色味や色数を限定する。

 姫が、独壇場で、輝いている姿が見たいのだ。
 
 しかし、さすが、お姫さま。

 特別あつかいはもういいと。

 本当は、いつも同じ扱いなので飽きてしまったのだ。

 そこで、私は姫に、黄色のシャツとジーンズを合わせてみる。

 見慣れていないからなのか、生き生きしているようにも見えてくる…。

 こんなふうに、私がしていたように、イメージを限定してしまうのは、本当につまらないことなのだ。

 人から要求されたり、一面だけを見て、押しつけられたイメージなら、なお苦しい。

 どんなことに、挑戦してもいい。

 見ることのできなかった自分や景色を楽しめるのなら、それで最高だ。