私は痛みを抱えていると。
時と共に何度も新しく生まれ変わってきたはずなのに、痛みが消えない。
痛みの記憶にからめとられてしまっていると。
何も起こっていない時にさえも、自分を護ろうと身構えていると。
私は、細胞に言った。
あなたは私の一部なのよ。
小さなあなた達が集まって、私が存在しているの。
だから、その抱え込んだ痛みを私に任せてみて。
縮こまった細胞は言った。
私はあなたの一部じゃない。
私は独立した一つの生き物なのだから。
この痛みは私にしかわからないし、自分で解決するからいい。
私は言った。
あなたは大きすぎる私が見えないのでしょう。
あなたは私の一部なのに。
抱え込んだものを手放してごらん。
あなたの問題でなくなるから。
私はあなたの痛みを知ったから、私の全体性を使って、癒すことができるでしょう。
私はより大きな自己治癒力を使って、あなたの痛みを和らげてあげよう。
全体性の中で浄化することはたやすいのだから。
その細胞は心が動いたようだった。
すると、ほかの細胞がおしゃべりを始めた。
私は今、とても大きな喜びに満ちているの。
けれど、時間が経つにつれてその感覚が薄れていく。
テンションが下がっていく感じで、時に悲しくもなるの。
私は言った。
あなたが喜びの感情をじゅうぶんに味わったら、抱え込まず、手放し、私という全体性の中に、溶け込ませてみて。
抱え込んでいれば、いつかそれは執着になるのだから。
新しい喜び、悲しみの入るスペースがなくなってしまう。
細胞は言った。
喜びはいいけど、悲しみはいや。
いつも喜びと豊かさの中にいたい。
そうね。
あなたは、喜びと悲しみというけれど、それらの感情は私にとって微細なエネルギーに過ぎないもの。
あなたたちの小さな善悪も、私にすれば善悪などではなくなってしまう。
だからこそ、手放して預けてごらん。
私が引き受けるから。
そして私もあなた達のように、さらに大きなものへと手放していくのだから。
地球へ。
太陽系へ。
銀河系へ。
さらに、ずっと広大なものへと。
私という小さな器を脱ぎ捨て、全体へとつながる。
同じリズムの波の中に流れる私は一人ではないと、全体とつながっていることを知ればいい。
どこまでも広がり続ける宇宙。
大きくどこまでも広がって、今までの器を超えていく。