生命の花 | ギフト〜なな色の羽

ギフト〜なな色の羽

私の中から産まれたがった言葉やお話を書いています

ひとりで塗る曼荼羅と、ふたりで塗る曼荼羅は違うのだな。

それぞれが図形と向き合う。

色鉛筆を走らせる音が重なったり、消えたりして。

無意識の微かな息づかいまでも聞こえてくる。


頭をよぎる一瞬の幻のようなイメージをつかまえて、図形の中に落とし込んでいく。

赤、黄、緑、青。

個性的な色が隣り合って、作り出す、ハーモニーやハレーション。

次、また次と、使いたい色を手に取っていく。

使うべき色には縛られない。

不調和を感じても、それもまた、味なのだと言おう。


この一片、一片をしっかりと塗り上げよう。

今、出来る事をひたすらに、ひとつ、ひとつと積み上げていくように。


途中に現れる、小さな花模様を愉しみながら。

そして、いつか、私だけの大きな曼荼羅の花が咲くだろう。


沈黙のなか、どれくらい時がたったか。

顔をあげると、彼女の曼荼羅はもう、完成していた。

淡い、優しい色あいの花々が咲いている。

言葉以上に伝わってくる。

それなら、もう、あえて言葉にはしなくていい。


フラワー・オブ・ライフ。

正円のなかに咲く、花々のハーモニー。

私達の曼荼羅の花を、一緒に咲かせよう。