従来の理想的な経営のモデルとは、
個々人の主観的な感性を、
いかに、客観的なデータに
変換するか?にありました。
なぜなら、
主観的な感性などというものは、
曖昧模糊(あいまいもこ)として、
信じるに足りない頼りないものと
みなされていたからです。
わかりますよね?
主観=個人個人の思い なんて、
わかりにくくって、移ろいやすいものですからね。
でしょう?
だから、
主観⇒客観という作業が重要視されてきました。
そのため、
客観的なデータ化に必要な
高度な専門的技術を駆使したプレゼンテーションが
もてはやされるようになってきました。
しかしだよ。
しかしだよーん。
主観⇒客観という作業工程の中で、
主観の中に込められた
熱い魂や想いは、切り捨てられ、
抽出された客観的なデータは、
人間性のない、抜け殻のように
なってしまうのです。
だって、だって、
クライアントの要望や苦情の中には、
客観的なデータにできない微妙な繊細なものって
たくさんあるでしょう?
それが、
人間の心や感情をゆり動かし、
揺さぶるんです。
そんな人間的な感情を抜いてしまった
客観的なデータをもとに、
経営者が、今度は、こういう方針で行くから、
みんなついて来い!って言っても、
従業員の誰が、熱い思いを持って、
ついてくるのでしょうか?
冷めた心で、日々、
淡々と事務処理をこなすだけでしょう。
そんなものより、
お客様から送られてきた、
生々しいなぐり書きのような、
切実とした感謝の言葉や苦情を、
経営者が、
従業員の前で読み上げるほうが、
よっぽど、従業員の心に響いて、
よし、がんばるぞ!
という気持ちにさせるのではないですか?
これからは、
主観⇒客観化⇒計画⇒実行
というプロセスを経ずに、
いきなり
主観⇒実行 という経営モデルが、
主流になっていくことでしょう。
そうやって、
高度なテクニックを要する
客観化の作業を省くことで、
普通の主婦や普通の社員も、
主観を拾う作業に加わることができ、
顧客や社員の一体感は、
いよいよ高まっていくのです。
いよいよ⇒松本伊代!
ふるっ!(笑)
そんなことを考えていたとき、
ふと、
目黒のさんま という落語を思い出しました。
たしか、こんなストーリーでした。
江戸時代、
鷹狩りに出かけていた将軍様が、
お腹が減って、
近くの農家に立ち寄って、
「何か食べるものはないか?」と、
所望したら、
網で焼きたての
アツアツのさんまが出てきて、
そのホクホクのうまさに、
将軍様が感動し、
お城に帰って、
「さんまを所望じゃ!」と言ったら、
配膳係りの家来たちが、
熱くてやけどをしてはいけないと、
さんまを、ふーふーと冷まし、
油っぽくてはいけないと、
油を抜き取り、
ほねがささってはいけないと、
丹念に小骨を抜き取り、
その結果、
さんまの原型がなくなった
冷たいスカスカのさんまが、
将軍様に出されてしまい、
将軍様が大いに怒ったという
話だったと思います。
将軍様が農家で食べた
アツアツホクホクの油の乗った
さんまが、
上記で書いた 主観 だとすれば、
将軍様がお城で食べた、
原型がなくなった
冷たいスカスカのさんまは、
上記で書いた 客観化 だと思います。
あなたは、
どちらのさんまが食べたいですか?
客観化されたデータに基づく経営を
している会社、
社員も、お客も、
楽しめないとは思いませんか?
ちょうもん
