こんにちは、ちょうもんです。
【仕事は、断るためにある。】
と言うと、えっ?と思う方がいるかもしれない。
しかし、これは真実だ。
人は、仕事を依頼されると、
頼りにされたことが嬉しくて、
悪い条件であっても、
ついつい引き受けてしまうもの。
しかし、いったんそれをやってしまうと、
みるみるうちに、
安請負の下請け業者に落ちぶれてしまう。
いくら働いても、利益が薄いから、
馬車馬のように、一生働き続けなければならない。
元請としてきちんと利益を出すことを
考える暇も時間もなくなり、
ただただ、奴隷のようにこき使われ続ける。
しかし、そういう安請負をしてしまう人に限って
必ず、「相手の方が、喜んで下さるから。」と言う。
馬鹿言ってんじゃないよ!
安くしてもらった相手は、
外見上は、嬉しそうな笑顔を振りまくけれど、
内心では、こう思っている。
「なんだ・・・・頼めば、こんなに安くなるんだわ。
この人って、そんなにたいしたことなかったんだ。」
そして、
「こんなに安くなるなら、もっと安くなるかも?しめしめ。」
と付け上がり、
「今度も、またお安くできないかしら?」
「もう少し安くしてもらえないかしら?」と、のたまう。
そこには、感謝の気持ちは、1%だけ。
わがままを極限まで実現したいだけなのだ。
安売りすればするほど、相手のモラルは低下する。
人は、高く買ったものを大切にし、
高くてもいい仕事をしてくれた人に
ずっと敬意を表し、感謝する。
安く買ったものは、
その一瞬だけ感謝される。
カゴに入れてしまえば、すぐ忘れる。
大阪で、あるお菓子屋さんが、宣伝をかねて、
無料でお菓子を食べられるお店をオープンした。
しかし、しばらくして、閉店した。
理由は、「お客様のマナーが悪くなったから。」
たぶん、転売目的で、
ごっそり持って帰ろうとするお客が増えたんだろう。
スーパーのダイエーが、事実上倒産したとき、
創業者の中内功氏が、今までを振り返った言葉が、
今でも強烈に、脳裏に焼きついている。
こう言ったのだ。
「今まで、安売りをずっとしてきたけれど、
お客に文句ばかり言われて、
一度も楽しいと思ったことはなかった。」
安売りをしたら、お客のモラルは低下し、付け上がる。
そして大事なことは、
安く請け負っても、相手の利益にはならないことだ。
例えば、
Aさんが、Bさんから仕事を依頼されたとする。
Aさんの能力やキャリアからすれば、
10万円の仕事なのに、
「仲間や後輩のためになることだから・・・」とか、
「多くの人の役に立つことだから・・・」とか、
もっともらしい理由をつけて、
3万円でやってほしいと言われ、
気のいいAさんは、3万円で引き受けたとする。
たしかに、Bさんは、
10万円支払うところを、3万円で済んだのだから、
7万円の支出を免れたことになる。
しかし、Aさんは、
10万円もらえるところを、
3万円しかもらえなくなった結果、
本来なら、近所のスーパーなどで、
10万円の買い物ができたのに、
3万円しか買い物ができなくなるわけだ。
つまり、世の中に、
7万円のお金が流通しなくなったのだ。デフレだ。
その影響は、回りまわって、Bさんのところにくる。
つまり、Bさんは、
Aさんへの7万円の支出を免れたが、
デフレのせいで、他の人から、
7万円の収入をもらえなくなったのだ。
プラスマイナスゼロ。ですよね?
Aさんは、Bさんのためと思って、
安売りをしたけれど、
それは、経済の論理からすれば、
Bさんのためには、なっていない。
安請負をすれば、
相手のモラルが低下するだけ。
全くBさんのためにならない。
相手の価値を本当に認めたいのなら、
自分の価値を安売りしてはいけない。
自分を安く売ることは、
自分で自分の価値を認めていないこと。
プロの仕事人がやることじゃない。
いくら仕事が欲しくても、
いくら人が良くても、
条件の悪い客は、毅然として断る。
それが、他人の奴隷にならないために
必要なこと。
それは、恋愛でも同じではないですか?
恋人の言うことを、
何でもハイハイと聞いていては、
パシリとして使うだけ使われ、
あげくの果てに、ポイと捨てられてしまうだけ。
そういえば、
趣味が高じて仕事にしてしまった起業家で、
こうぼやく人がいる。
「忙しい割には、利益が少ないなぁ。
だんだん嫌になってきた。
こんなことなら、趣味のままにして
おけばよかった・・・」
嫌になるのも当たり前。
趣味のままのアマチュア感覚で、
何でも安請負するから。
まさに自業自得。
