こんにちは、ちょうもんです。

大阪駅から、関西のJR福知山線に乗って1時間強で、
丹波篠山の篠山口駅に着く。

そこから車で10分ほどのところに、
お茶・黒豆・水稲農家の熊野園 がある。

そこは、周りを山に囲まれ、
田畑に恵まれた中山間地山のふもとだ。

正面には大門があり、
その奥には、白壁と瓦のある威風堂々とした
土蔵風の家が立ち並んでいる。

そして、裏手には、岩魚が棲む清流が流れ、
隣には、由緒ある熊野神社がある。


熊野園は、単なる生産農家ではない。
見事なまでの生販一体(※1)のお手本だ。

1.まず、自身の製造工場を持ち、単にお茶を
  製造するだけではなく、

  お茶パウダー・黒豆煮・甘納豆などの
  付加価値のある加工品も製造している。

2.また、大きな庭石のある庭園を見ながら、
  純和風のお食事処で、

  お茶の葉寿司や、とろろ茶そばの他、
  夏は、川魚、冬は、いのしし鍋などを
  楽しめる。

  お茶の葉寿司のお米は、自家米で、
  冷えても、モチモチしておいしく、
  とろろも、地元で採れたものだ。

3.さらに、直売所も併設され、お茶のほか、
  大きな栗が丸ごと入ったようかんや、
  お茶せっけんなども販売している。

  この栗ようかんは大人気で、わざわざこれを
  買いに来る常連客も多くいるそうだ。

  そして、遠方のお客様のために、
  バラエティに富んだ各種のお茶、丹波栗、黒大豆、
  新米コシヒカリなどの通信販売もしており、
  
瞬く間に売り切れる人気商品もあるという。

4.その上、熊野聚鳳流という平安時代に始まった
  由緒ある茶道を楽しむこともできるのだ。


このように、
庭園の見学、地産地消の食事、特産品の買い物や、
茶道教室などを、1度に楽しめることから、
平日でも、旅行会社のツアー客で賑わっている。

これこそ、まさに、生販一体のお手本と言えよう。


さらに、素晴らしいのは、

●株式会社化によって、災害などで個人が
 無限に責任を負うことを回避しており、

●地元の雇用創出にも貢献し、

●“エコファーマー(※2)”を取得し、

●そのうえ、週2回ほど、
 はるばる大阪のマルシェ(※3)継続して出店し、
 大都会のお客様とのつながりを、大切にしていることです。

 かくいう私も、マルシェのお店に行ったときは、
 熊野園のご夫婦と、1時間以上も話し込むことが
 よくありますし、

 親しくなったOLさんが、熊野園の畑を借りて
 田舎生活を楽しんだり、

 最近では、スポーツ用品の会社が、社員研修のために、
 畑を借りるようになったそうです。

 マルシェを見ていて気づくことは、

 ご夫婦で出店されていると、
 そのご夫婦独特の雰囲気や間合い、
 関西弁などの駆け引きなどが相まって、
 お店に活気が出てきますし、

 奥さんが、
 小気味良い動きで、
 テンポ良くしゃべることにつられて、
 お客さんがついつい買ってしまうことです。

 女性の力は、本当に偉大ですね。
 

 熊野園のある篠山は、通常は、
 過疎化が進む中山間地にあるにも関わらず、
 人口が増えているそうです。

 その理由は、
 都会へ1時間で行けるアクセスの良さと共に、

 年中、ふるさと祭りや特産品イベントが行われ、
 (特に10月は、毎週です!)
 都会の人とのふれあいの時間が多くあるからです。

 熊野園だけでなく、篠山という地域全体が、
 まだまだ課題もありますが、
 食と農、そして地域活性化のお手本に近い
 と言えると思います。

 
 最後に、
 おいしい黒豆枝豆の特徴は何か、わかりますか?

 それは、
 豆の表面が、土がついたように、黒くなっていることです。

 一見すると、汚くてまずいように見えますが、
 黒ずんだバナナがおいしいように、
 これは、熟して食べごろだという証拠なのです。

 豆ごはんにしたら、ほんと、おいしかったです。
 ごちそうさまでした。


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※1=こちら を参照。

※2=エコファーマーとは、
    持続性の高い農業生産方式の導入促進に
    関する法律第4条第3項に基づき、
    都道府県知事が、審査認定するもので、
    
    有機堆肥や有機質肥料を有効に活用して、
    化学肥料や化学農薬の使用量を半分以下
    に減らすことを目標にする農法のことです。

※3=ここ を参照。