こんにちは、ちょうもんです。


よく自己啓発系の本の見出しに,、


「好きなことをして暮らそう!」とか、

「やりたいことをやって、悔いのない人生を生きよう!」


などという、キャッチフレーズを見ることがある。


一見、「それもそうだな。」と思いがちだ。


実際、このキャッチフレーズに踊らされて、

会社を退職して、好きなことで起業する人も多い。


しかし、会社を起業して3年後に、

安定的に利益を出している起業家は、

全体の3%~10%に過ぎない。


残りは、倒産しているか、借金経営を続けている。


どうしてこんな悲劇が、多発するのだろうか?


その原因は2つある。


●1つ目は、

 事業としてやるのに、向いていないにもかかわらず、

 よく考えずに、やみくもに起業してしまうケースだ。


 人は、自分のことほど、実はよくわかっていない。


 他人のことは、批判的に見るが、自分のこととなると、

 無限の可能性を信じて、物の見方が甘くなる。


 失敗事例の多くが、


 ●脇役や裏方の仕事が向いているのに、

  主役になろうとする。


 ●他人の意見を聞くことが向いているのに、

  リーダシップを取って集団を統率しようとする。


 ●研究、批評、相談など、冷静に物や人を観察する

  仕事が向いているのに、アクティブに行動しようとする。


  などだ。


  ある事業を始めようとする場合、少なくとも1年は、

  冷静に自己分析に時間をかける必要がある。



●2つ目は、

 生活者のニーズをきちんと掴まないまま、

 やりたいことをやってしまうケースだ。

 

 ここで、起業そのものではないが、

 教訓となるある事例を紹介しよう。


 年齢は、60歳ぐらいだろうか、

 某ステーキ&ハンバーグレストランの経営者がいた。


 開業当時は、繁盛していたが、最近は、客足がさっぱりだ。

 

 一流ホテルの洋食部で修行しただけあって、

 腕は確かなのに、なぜ繁盛しなくなったのか?


 日本は、戦後貧しく、肉がろくに食えない時代が続いた。


 1970年代に入って、高度経済成長の波に乗り、


 庶民が食べられるステーキハウスや

 ハンバーグレストランが増え、


 庶民は、家族総出で、

 肉厚のステーキやハンバーグに食らいついた。


 彼が開業したのは、その頃だ。

 重厚な肉と濃厚なソースが主体の本格派。

 当時の庶民のニーズに合っていた。


 経済成長が終わった後も、

 “肉厚があこがれ”の時代が、しばらく続き、

 お店は、繁盛し続けた。

 

 しかし、時が経過すれば、食のトレンドも変化してゆく。


 今や食の中心は、子供を連れた主婦や主婦同士だ。


 軽くてヘルシーで低カロリーで、

 一口サイズで食べやすく、

 さっぱりしたソースで、


 付け合せの野菜がたっぷりで、

 見た目がオシャレで、

 デザート付を好む。


 しかし、彼は、開業以来、

 1度も外の世界に目を向けず、


 ひたすらレストランにこもり、

 己の腕を磨くことに力を注いだ。

 従来と同じ目線で・・・。


 その過信と妄信が、客足を遠のかせた原因だった。

 それでも当時は、

 数十年は、繁盛が続くことができた。


 しかし、今や世の中は急激に変化し、

 食のトレンドも、3年周期で変化する時代だ。


 にもかかわらず、未だに多くの起業家たちが、

 世の中のニーズを、注意深くリサーチすることなく、


 ひたすら自分のやりたいことを妄信して起業し、

 瞬く間に挫折してしまう。


 現実よりも、理念やヴィジョンや夢が好きな

 ロマンティストの傾向が強い男性起業家に、

 この失敗例が多い。



 朝日新聞に、こんな記事が載っていた。

 

 北海道で最大規模のNPO法人

 『地域生活支援ネットワークサロン』。


 障がい児や健常児、親たちが集うサロン

 として出発した。


 当初は、

 障がい児・者向けの生活支援事業が

 中心だったが、


 子育て支援、就労支援、市民活動支援・・・などに、

 どんどん広がっていった。


 発起人で理事の日置真世さんが曰く、


 「一貫しているのは、

  地域ニーズに基づく事業展開です。


  自分たちがやりたい事業をするのは、

  失敗のもとです」と。

 

 このポリシーこそが、

 北海道で最大規模のNPO法人に成長した理由だろう。


 現実のニーズを嗅ぎ取る主婦や女性の嗅覚は、

 すごいものだ。



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