「昭~!」

「何?どうした?」

「なんでもないっ♪」

「・・・ップ!」

小宮夏芽ちゃん。

昭仁(当時27歳)と会った頃は、夏芽ちゃん・13歳。

この頃から、病魔に侵されていたらしい・・・。

「・・・私、明日から病院に入院するの。」

「どうして?何かあったの?」

「病気なんだ・・・。」

『ユサユサ・・・。』

「ハイ。」

「・・・?」

「叔母さんから、もう聞いとった。気を付けてね☆」

「うん・・・。」

うっすら泪が眼に浮かんでいたらしい・・・。

「キレ~。」

その時送ったのが、小さい星が二つ付いたネックレス。

死んだ直後、手にはそれを壊れそうになるほど強く、強く握りしめられていたらしい。

その子の中でも、最も大切なもので。

好きな人から貰ったものなんじゃな。

「・・・あの時の眼は、今でも忘れられん。」

眼鏡を外し、服で雨のように滴る泪を拭った。