ある時代。ある場所―。

乱れた余の片隅に生きる為盗みを覚えていった少年がいた。

大人には追いつけない速さで走る少年。

空腹を満たすのが全て。

是も非も越えただ走る。

「どこのペテン師の台詞だか知らないけど、人はい皆平等だなんて・・・。」


「待てぇ~~~~~っ!」

今日も、パンを抱いて走っている。

いつもの店主が追いかけている。

『・・・あれ?人混み?』

足を止めた。

「・・・。」

美しい少女が目の前を通った。

泣いている。

遠い街から売られてきたと思う少女を見届けた後、また一目散に走った。

「・・・神様、居るのであれば聴いて下さい。」

空を仰ぎながら言った。

「何故、僕らだけ愛してくれないのですか?」


その日の夕方。

少年は、剣を盗んだ。

重たい剣を持っては走れない。

カルマの坂を登りながら、金持ちの家へ―。


「ぐはぁ・・・っ。」

振り回す剣は、血が付いている。

そう、少年は人を殺しているのだ。

「・・・この子だ。」

壊れた魂で笑っている少女。

「死ねば・・・楽になれるよ・・・。」

少年は最後の一振りを少女に。


泣くことも忘れていた少年・・・。

多分、この後も盗みはまだまだやるだろう・・・。

     

=END=