車のエンジンをかけ

「シートベルトしてね」

と、こちらを向いた瞬間に口づけをした。
「… あ … 」

長い恋人たちの口づけだった。

「… もう … 、こんなとこで全力でキスしなくたって… 」

車を走らせながら訴えているが、その紅く染まった頬にも舌を這わせたくなる。

目的地に着き「じゃぁね 」と 僕をさっさと降ろしムスタングは夕暮れの街に消えていった。
2010/02/23

「お、 一人か? 」

「なんで? いっしょに連れてくれば良かったか?」

「 うん、退社の時間帯だろ。そう思ってメールしたんだ、いっしょのほうが いいかなって… 」

…だったら先に言えよ、と思いつつ

「で、 相談って?」

「実は、 」

今付き合ってる子が別れ話しをしてきたと涙ぐみながら話す姿は、そこらへんの女の子よりずっと綺麗な顔立ちをしている。。。性格もいいし、なんで毎度毎度フラれるのか……やっぱりいっしょに連れてくれば良かったかと後悔した。

彼女なら、バッサリと「そんなこと言われたらサッサと別れて新しいひと見つけなさい」と言うに違いない。

… 話を聞いて酒を付き合って、部屋にたどり着いたのは11時を少し回ってた。
「ただいまぁ 」
ちょうど、バスタイムらしい~好都合とばかりにカチャリとバスルームのドアを開けた。

2010/03/04

遅く起きた休日⑤⑥