夜、何も起きていない時に

誰かに会いたいという気持ちが

ふっと湧き上がる。


胸が切なさで満たされ、

目の奥から

静かに涙が込み上げてくる。


これまで、好きになった人は

みんな、途中で去っていった。


いい感じのところまではいく。

けれど、あと一歩のところで

相手が引くか、

こちらが何かを壊してしまうか。


ずっと、その繰り返しだった。


何なんだろう。

どうして、いつもこうなってしまうんだろう。


きっと、内側の感覚が先に

ほんの微かな恐れを感じていて、

現実が、その方向へ

静かに動いていく。


頭では、

そんな結末を望んでいないはずなのに。


深いところでは、

もう分かっているのかもしれない。


この愛は、いつか終わる。

私と続くパートナーはいない。

どこかで見捨てられ、去られる。


そう信じた通りに、

世界が、そっくりそのまま

形を変えて現れていく。


もちろん、

一人でも幸せだ。


五体満足で、

食べ物にも困っていない。

その有り難さも、ちゃんと知っている。


それでも本当は、

パートナーとの幸せを

噛み締めたいと思っている。


愛し、愛されたい。

それが、続いてほしいと

心から願っている。


過去世の記憶なんて、

はっきり思い出せるわけじゃない。


それでも、

どこかの人生で

大切なパートナーを失った気がしている。


置いていかれたような、

ほんの微かな記憶。


離れていく。

そして、戻ってこない。


その感覚を、

身体がまだ覚えていて、

同じテープを

何度も再生しているのかもしれない。


もし、そうだとしたら。


私は、本当はどうしたいのだろう。

本当に、このままでいいのだろうか。


私は、

幸せになるために生まれてきた。


転生は、あるのかもしれない。

けれど、


この姿かたち。

この性格。

この時代。


それは、たった一回きり。


古いパターンを超えていくために、

きっと私は

このお題に、心を動かされている。


だから今日も、

答えを急がなくていい。


ただ、

「私は、どうしたい?」と

自分に問いかけてあげたい。


寂しさを否定する代わりに、

それを祈りに近い希望として、

肯定できる自分でいたい。