相撲界が揺れています。

私は、かれこれ20年前（？）、大学生になって最初に住んだ場所が千葉県の松戸市でした。

近くに鳴門部屋(元横綱・隆の里の相撲部屋)があったため、近所を散歩しているとよくお相撲さんに出会いました。

みなさん、いつもニコニコしていて清潔感があって爽やかで感じがいいのです。

初めて生で見るお相撲さんがそうだったので、お相撲さんっていいな～と思うようになり、朝稽古を見に行ったこともありました。

真冬となると、これがもう、本当にすごかった。

まだ日も登らない真っ暗な内から、稽古が始まっていて、大きな鍛え抜かれた体の大男たちが、ぶつかり合っているのです。

だんだん日が昇って、稽古場の窓に朝日が差し込んでくると、お相撲さんたちは、全身から湯気をもうもうと立ち上がらせて稽古しているのですが、それが朝日に照らされて、キラキラ光って、とっても綺麗でした。

そして、太陽が愛しそうに彼らをじっと見守っている感じがしました。

稽古が終わって、土俵を整備すると、太陽からドクドクドクッとエネルギーが、稽古場の土俵にひたすら注入されているのが分かるんです。

太陽が、いつも見守っているよ、と言っている感じがしました。

太陽のエネルギーが注がれる場所。

私は、ここは、神聖な場所なんだと感じました。

そして、お相撲さんたちの清らかな目は、この場所で稽古を積んでいるからこそなんだと思いました。

また、親方はじめ、お相撲さんたちの純粋で優しいことには、とっても驚かされました。

稽古見物にきた私が寒いのではと気遣って、ストーブの近くに座るように勧めてくれたり、床山さんがあったかいお茶を何度も淹れてくれたり、お手洗いに行きたくて困っていると、それを察したお相撲さんがすぐに気づいて案内してくれたり。。。

相撲って、ただボーっと意味がわからずに見ていたけど、こういうことなんだと、とても腑に落ちたのでした。

以来、相撲が好きになり、ちょうど若貴ブームでもあったので、相撲に興味を持つようになり、大学3・4年になると、書道の先生が相撲好きで両国に住んでいたこともあって、私も両国に住み始めたのでした。

こんどは、両国ですので、お相撲さんだらけ。

いろんなお相撲さんがおられ、清らかではない、普通の人のようなお相撲さんもいましたが、時津風部屋の前などを通りかかると、若いお相撲さんたちが、可愛らしく台所のキッチンの周りに並んでお皿を洗ったり、野菜を切ったり、みんなウキウキした様子でとっても可愛らしくお昼ごはんの準備をしていたりして、ホントにかわいかった。

みんな、お茶目で可愛い力持ちって感じでした。

そんなピュアな彼らが今、このどす黒い事件にまみれて、どうしていいかわからず右往左往していると思うと、心が痛みます。

純粋で善人過ぎて、悪人の考えが分からないので、対応ができないでいるんじゃないかと思うのです。

それにしても、今回の騒動で目を引くのは、貴乃花親方の相撲道へ邁進する一途な姿。

先日、なんとなしにTVを付けたら、奥様の景子さんが、宮崎の後援会で話した内容が流れてました。

思わず、スタジオのタレントさんたちも涙して聞いていました。

「土俵には、神様がいるんです。

　ですから、その土俵上で神様を冒涜するようなことはしてはならない。私たちは、そう教えられてきました。」

「勝っても負けても対戦相手に礼をするのは、相手がいたから勝負がつきましたという感謝の気持ちを表す意味があるのです。

正々堂々と戦って、勝っても負けても、相手にきちんと礼をする姿は、美しいと思います。」

「横綱の綱というのは、神社の注連縄と同じ。綱を張る横綱は、神様に近い存在でなければいけません。」

「貴乃花親方は、現役時代、お酒は一切飲みませんでした。どこか感覚が狂うと言っていました。」

「爪も、爪切りでパッチンパッチンなんてしたことがありません。いつもやすりで削っていました。相手の回しを掴む感覚が狂うと言っておりました。」

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細心の注意を払って横綱であり続けた貴乃花親方。

横綱になった時のインタビューでは、

「ほっと一息といったところでしょうか？」という記者の質問に、

「一息つくときは、負けるときですから、一息ついている暇はありません。」

と返していました。

常に極限の状態で神に近い状態で頑張っておられたんだなと、つくづく感じ要りました。

とにかく、一所懸命に生きること。

それが、人間として最高に美しい姿だと思いました。

誰が何と言おうと、人生の全ては、神様と自分だけの間のことなんです。

他人の意見より、自分の心に嘘をつかずに、真剣に生き切ること、それが大事なんだと思います。

自分の中に住む神様に嘘偽りなく一所懸命に真剣に生きることが、神様への最大の捧げ物であり、それをするために、人は皆生まれてくるのだと思います。

それを、徹底して生きておられる貴乃花親方に心からエールをおくりたいと思いました。

そして、私も私の持ち場で頑張ります♪

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